中小企業診断士

中小企業診断士試験をこう変えたら良いのではないか?

このブログでは何度も書いていますが、中小企業診断士の試験は実に良くできていると思います。
試験ですので「ん?」と思うことがないわけではありませんが、中小企業のコンサルティングを行うのに必要な知識を、かなり網羅していると感じています。

私自身、独立してからも新たな知識は仕入れ続けているのですが、その土台となっているのは、間違いなく診断士試験で学んだことです。
とは言え、より現場に即した試験にするには、ここを変えたら良いのでは?という思いもあります。

私自身の少ない経験で勝手きままに書いてみます。

 

マーケティングをより実践的に

診断士を目指す方が最初に勉強する科目、「企業経営理論」は、大きく3つのパートから成り立っています。
「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」です。

私はこのうち、「マーケティング論」があまりにも学術的すぎると感じています。
実際に企業をマーケティング面からサポートしようとすると、知らないことが多すぎると感じるのです。
もっと直接的に言えば、「使える知識」が足りないのです。

私の場合は、戦略BASiCSを開発した佐藤義典さんの著書やメルマガ、セミナーで学びました。
戦略BASiCSだけでなく、顧客心理・行動を把握するマインドフローも秀逸です。
これによって経営戦略とマーケティングをつなぐことができるようになりましたし、顧客の状態(潜在顧客、購入済み顧客、ファンになっている、etc)によって取るべき施策を使い分けることができるようにもなりました。

また、診断士のマーケティング論では、Webマーケティングについて触れられていません。
今や多くの中業企業においてWebマーケティングは必須となりつつあるにも関わらず。

  • どういうときにリスティング広告を使うべきなのか?
  • どういうケースでSNS(Twitter、Facebook)が効くのか?
  • ブログやホームページでのリスティング広告とSEOの関係は?

など、知っておかなければ、特定分野の専門家に振り回されていまいます。
リアル世界のマーケティングとWebマーケティングを組み合わせることも求められており、「Webの方は知りません」とは言えない世の中になってきました。

ぜひ、「マーケティング論」は、もっと実践的にしていただきたいです。

 

経営情報システムは細かな技術よりも使い方を

経営情報システムは、相当買えた方が良いと思っています。
今の試験は、情報処理技術者試験の焼き直しのようなものだからです。

2進数とか、ネットワークのTCP/IPとか、データベースのSQL文とかが試験で出てくるのです。
それを知っていても、経営支援には使わないでしょう。

そんなことよりも、経営者や、経営者を支援するコンサルタントにとって必要なのは、
経営方針・課題に適したITの使い方です。

  • 社員が増えてきたときに情報共有をどうすれば円滑にできるのか?
  • キャッシュフローや商品別・顧客別損益を見える化するには?
  • プロジェクト管理をするのに、最適なツールは?
  • 製造工程ごとにパフォーマンスを把握・分析するには?

こういう課題が出てきたときに、最適なツールを選定して使えるようにすること。
必要であれば、その際に業務プロセスの改善も行えること。
そういうことが求められているのだと思います。

なかなか試験にするのは難しいでしょう。
だから改善されないのでしょうが、現場と乖離しているのは事実ですので、試験委員の方々には何か取り組んでいただきたいです。

なお、IT技術は不要と書きましたが、技術者として知識は不要なだけで、一般知識は必要です。
例えば「ドメイン」「IPアドレス」って何?という状態ではホームページを開設することすら怪しいからです。

 

もっと書こうと思っていたのですが、長くなってきたのでこの辺で。。(^_^;

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【編集後記】
息子の学校でマラソン大会があったので見に行ってきました。
すでに5kmでも速く走れる息子は、周りの子どもとは異なるレベルで走っていました。
頼もしく成長したものです。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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