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【アップグレード!!Vol.4】ポリシーを考え抜く(続き)

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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
            (毎週月曜日発行)2009.03.09 Vol.4
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◆INDEX◆
 1.はじめに
 2.ポリシーを考え抜く(続き)
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◆はじめに◆
 3月、年度末ですね。
 営業の方は、この不景気の中、何とか数字を上げなければならず、
 大変な時期です。
 エンジニアも3月中が納期のシステム構築案件などがあり、
 忙しい方が多いのではないでしょうか?
 いま私が関わっている案件は3月納期ではありませんが、
 3月から4月にかけて、一つの山場がやってきます。
 忙しいときこそ、しっかり足元を固めて。
 今まで培ってきた基礎を大切に、パフォーマンスを
 発揮したいものです。
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◆ポリシーを考え抜く(続き)◆
 前回は、
 単にドキュメント作成やconfig作成に追われるのではなく、
 その機会を通じて
 【 設計思想(ポリシー)を考え抜く 】
 ことにより、設計が出来るエンジニアへの道が開ける、
 というお話をしました。
 今回はその話をもう少し具体的に掘り下げます。
 例えばあなたが今担当されているお客様・案件の機器の
 設定(config)を見ていたとき、
 スパニングツリープロトコルのモードがPVST+だったとします。
 こういうときに、『何故、PVST+にしたんだろう?』と
 思えることが大切です。それはすなわち、
 ○今時、なぜRapid PVST+を使わなかったのだろう?
 ○まだ、PVST+しかサポートされていない機器が
  ネットワーク上に残っているのではないか?
  でも、Rapid PVST+は下位互換性があるから、
  やはりRapid PVST+にするよう、お客様に提案すべきでは?
 ○これだけVlan数が多いなら、MSTにした方が、
  CPU負荷が下がるのではないか?
 ○このネットワークが最初に設計されたのは
  5年以上前かもしれない
  
 ○せめて切り替え時間が短くなるように、
  アップリンクファーストが入っていないかな?
  もう少し設定(config)を見てみよう
 ○自分だったら、ここはスパツリじゃなくて、
  Flex Linkを使うな
 というようなことです。
 このような疑問を持つために、最低限必要なことは、
 【 資格取得を通して培った基礎知識 】
 です。
 当然のことながら、何も知らなければ、疑問に思うことも出来ません。
 資格取得の勉強を通して得た基礎知識が、ここで役立つことになります。
 資格取得で得た知識は、そのまま何もしなければ
 ○Rapid PVST=切り替わりが早い
 ○MST=全Vlanでインスタンスを共有
 という程度の記憶にしかならないでしょう。
 覚えていれば、まだ良い方です。
 特に自分が案件で利用したことの無い機能・設定は、
 次々と忘れていってしまいます。
 したがって、資格だけ取得して、その後何もしなかった方、
 すなわちconfig作成マシーンになっていた方にとって、
 上述のような、自分なりの解釈をすることは、決して容易ではありません。
 分からない技術があれば、それを調べなければなりません。
 ○(上記の例では)
  MSTが何か?分からない場合は、調べるのです
 また、2つ以上の技術を、比較検討しなければなりません。
 ○(上記の例では)
  PVST+、Rapid PVST+、MSTの特徴を比較し、その技術を
  採用したときのメリット・デメリットを明確にします
 最初のうちは非常に大変に感じることかと思います。
 しかし、こういう繰り返しが、個々の技術をこれまで以上に、
 広く・深く理解することに繋がります。
 したがって、最初は疑問に思った一つのことを丁寧に考えましょう。
 慣れてきたら、二つ・三つ・それ以上、と増やしていけば良いと思います。
 すると、記憶でしかなかった個別の知識が、調査・比較・検討の
 プロセスを経て、関連性のある、より強固な知識として、
 自分の血肉になっていくのです。
 つまり、
 【 資格の記憶から、現場で活かせる知識 】
 に昇華するのです。
 ここまで来ると、お客様に向けて提案や説明をするための
 基礎が出来上がります。
 さあ、お客様への提案や説明に、どんどんトライしてみましょう!!
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<今号のポイント>
 ○まず、疑問に感じるところから始まる
 ○疑問に感じたことを、徹底的に調査・比較・検討する
 ○すると単なる記憶が、自分の知識に昇華する
 今回(Vol.4)の内容はいかがだったでしょうか。
 是非、こちらまでご意見をお願い致します。
 http://form.mag2.com/thapitraph
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◆編集後記
 3月も早1週間が経ちましたね。
 会社によっては、そろそろ来年度の組織が発表になり始める頃です。
 自分が異動になるかもしれない。
 一緒に仕事をしていた、頼りになる仲間が異動になるかもしれない。
 でも、エンジニアとして、やらなければならない本質は何も
 変わりません。その本質に向かい続けていれば、周りはきっと
 認めてくれるものと信じています。
 その本質に少しでも近付けるよう、日々邁進しています!
 ご購読、ありがとうございました。

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