中小企業診断士

「資格取得」と「勉強」という最悪の趣味

いきなりですが、私は中小企業診断士の受験で失敗しました。
資格取得自体は、2回(2年)の受験でできましたので、ほぼ狙い通りでしたが、
他の部分で大失敗していたのです。

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夫にやめてほしい趣味

もう何年も前のことで、出典が分からなくなってしまったのですが、
夫にやめてほしいことランキング、堂々の1位に「資格取得」が挙げられていました。

それをはじめて見たとき、私は中小企業診断士の受験が終わった直後でした。
「何で?夫は家族を幸せにしようと努力しているのに」と疑問に思ってしまったのですが、
その記事を読んで、納得するとともに、自分が大失敗していたことに気づいたのでした。

男は数年後の家族の幸せを考えがち。
資格取得は将来に対する投資なのだから、
今、家族との時間が多少、犠牲になるのは仕方ない、と考えています。

一方、女性はそんなことよりも、今週末をどう楽しく過ごせるかが大事。
そんな大事な週末を、「将来のため」とかフワっとした理由でつぶす夫が信じられない。
子どもが小さいとき(新婚のとき、などバリエーションは色々)は、今しかないのに。

そんな妻の気持ちを考えもせず、合格を最優先して生活していた私の2年間。

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期限とリターンがなければ、ただの趣味

男にとって、資格取得は投資活動(のつもり)です。
しかし、それは期限とリターンがあってのことです。
受験生時代の私を含めて、これらを定義していない人が多いと感じています。

期限もリターンも定めず、勉強したいから勉強しているのだとすれば、それはただの趣味です。
家庭を犠牲にしてまで続けることではないでしょう。
(これは合格後の勉強会/研究会への参加についても同じだと思います)

明確なリターンは、資格を取得してみないと分からないことも多いでしょう。
それでも、仮決定でも良いので、それを妻に見せて、
単なる趣味ではなく、投資活動であることを説明した方が良かった、と後悔しています。

  • 資格取得で会社から支給される報奨金でも
  • 複業をすることによって得られる収入でも
  • 独立することによって家族と一緒に過ごせる時間でも

何でも良いでしょう。
仮決定して、奥さんには納得してもらい、自分はそれに向かってまい進することが大事なのです。

一方、期限に関しては明確に設定できます。
2016年度の試験を最後にする!などです。

その期限を奥さんと共有して、全力で試験に向かった上で、
万が一、良い結果が得られなかったら、そのときに次の道をもう一度、
(奥さんと一緒に)検討するのです。

投資であれば、損切りを決断するタイミングも必要です。
これまでに投下した金銭的・時間的コストをもったいないと感じるかもしれませんが、
埋没コストを救うことばかり考えていたら、いつまでも次の道に進めません。

 

中小企業診断士を目指す目的は

このように考えると、なぜ中小企業診断士を目指すのか?という根本に戻ってきます。
中小企業診断士は、税理士や社労士のように独占業務のある資格ではありません。

ほぼ全ての仕事が、資格を取らなくてもできてしまいます。
私の例で言えば、中小企業診断士だから得られている仕事は、
売上ベースで見ると、せいぜい2割です。
逆に言えば、8割の仕事は診断士として活動していません。

この2割に中小企業診断士の受験生支援など、特殊な仕事が含まれていますので、
実際にはもっと低く見ても良いでしょう。

独立なら、診断士でなくてもできます。
経営コンサルティングも、診断士でなくともできます。
向上心の高い仲間を得ることも、診断士でなくともできます。

では、あなたはなぜ中小企業診断士を取得したいのですか?
奥さんに応援してもらって勉強するためには、
それをあなた自身と、奥さんが、心底納得する必要があるでしょう。

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(2018年9月2日更新)

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【編集後記】
こんな記事を書いて、自分自身、診断士であることの意味を
改めて自問しています。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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