IT・システム関連

小さい会社ほど、IT化が簡単な理由

おはようございます。渋屋です。
かつてIT化と言えば、まずは大企業で進み、
技術がコモディティ化されることで低価格化が進むと、
やっと中小企業が導入するものでした。

しかし、昨今の技術革新などにより、
ITの活用に関しては、小さな企業ほど有利なのではないか?と考えています。

 

既存のIT資産が少ない

大企業は既存のIT資産に足を引っ張られています。
実にIT予算の約7割を、既存システムの運用に取られているのです。

過去に大量の予算を投下して作られたシステムですから、
使えないからと言って、簡単に捨てるわけにもいきません。
(本当にダメなシステムなら、サンクコストを諦めて、捨てるべきなんでしょうが)

業務フローなどが既存のシステムに依存する形で実装されており、
簡単にシステムを変更できない場合もあります。

しかし、小さな企業はそんなことはありません。
既存のITシステムは少ないので、自由に便利で安価なサービスを利用することができます。
小さな会社であれば、システムを資産として購入する必要も少なく、
多くはクラウド(サービス)を利用することで、用は済んでしまうのではないでしょうか。

 

データ量が少ない

大量の既存データに埋もれている大企業と異なり、
小さな企業は既存のデータが多くありません。

例えば会計データは既存のパッケージによるシステムに入っているため、
新しい会計システムを利用したくとも、システム移行が大変で移行できない、
という状況は、どこの大企業でも起こっています。

しかし、既存の会計データが少ない小さな企業は、
CSV(テキストで読み込み可能なファイル形式)に吐き出させたりすることで、
新しいシステムに移行するのも簡単に行うことができます。

以上は会計データに関することを書きましたが、会計に限らずどの分野でも、
上述のような状況が発生しています。

小さな企業は、過去のしがらみが少ない分、
必要なときに必要なサービスを利用できるのです。

事業の目的に応じて俊敏にシステムが利用できますので、
ビジネスチャンスをいち早く捉えることが可能になります。

 

IT人材の育成が急務

大企業には情報システム部門、あるいは情報システム子会社があり、
専門部隊がシステムの調達、運用を行っています。

過去の情報システムは、人手で行っていた業務のコスト削減を目的としたものが大半でした。
会計・財務・給与計算など、いわゆる間接業務がシステム化の対象となっていました。

しかし、現在はビジネスモデルそのものにITが組み込まれるケースが増えています。
事業の視点でITを把握できることが、今まで以上に必須になってきているのです。

小さな会社にはITを専門とする担当者は居ないことが多いでしょう。
今まではITに詳しい人が育てにくいデメリットの方が大きかったかもしれません。
しかし、これからは事業の視点でITを活用できる人を育てやすい
小さな企業の方が、有利になってきます。

ただ、「IT人材を育成する」と強く意識しない限り、IT人材は育ちません。
ITに限った話でなく、社員に明日から会計や法務の専門化になれ!と発破をかけても
できないのと同じです。

特にITは変化の激しい分野ですから、意識的にIT人材を育てるようにしていきたいものです。

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【編集後記】

今日は所属するトライアスロンチーム「ポセイ丼」のキックオフです。
どんな会になるのか、楽しみです!

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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