おはようございます。渋屋です。
突然ですが、トライアスロンを始めました。
(と言っても、まだ練習だけですが)
理由は、言うまでもありませんが、「面白そうだから」。
この前提の上で、もう少し掘り下げて考えてみます。
ランニングに特化してきたカラダ
ランニングの初レース(真夏の皇居2周10kmでした)に出たのが2012年8月。
それから参加するレースもハーフ、フルと距離を伸ばしながら、ランニングの練習をしてきました。
去年は約700km、今年は約1,100kmを走ったようで、
それに伴って私のカラダも徐々にランニングに特化してきたように思います。
実際、ハーフ、フル共に、タイムも縮まってきています。
ただ先日、学生のときから20代全般を捧げたラケットボール
(マイナーなスポーツなのでご存じない方が大半だと思いますが)をやったとき、
あるいは故障で走れなかったときにスイムをやったときに感じたことがありました。
リスクを伴う専門性
「ランニング以外、全て落ちてるじゃん」
端的に言うと、そういうことです。
小学生のときがピークのスイミング。
中学生のときがピークのバレーボール。
20代後半の頃がピークのラケットボール。
今は、ほぼランニングしかしていませんので、他が落ちるのは当然です。
マラソンのタイムを縮める練習をもっと積み上げても良いのですが、
「それだけじゃ、なんか面白くない」
正直、そう感じたこともありました。
急に話が変わりますが、自分の専門性について考えてみます。
私は学生時代にITに興味を持ち、そのままIT業界に10数年属しています。
元々はITエンジニアで、純粋に技術の仕組みを知ることや、
新しい技術を追い求めることが好きでした。
ただ、あるときに技術しか知らない自分にリスクを感じたのです。
物事をある一面からしか見ていないことに気付いたからです。
ランニングに特化すればするほど、他の何かを失う(かもしれない)のと同様、
仕事においても、ときには自分の専門性が今後も通用するのか?
確認が必要だと思うのです。
自らの専門を破壊しつつ、再構成する
私は技術しか知らないリスクに気付いた後、
プロジェクトをいかにスムーズに進めるかを身につけるために
プロジェクトマネジメントを学んだり、
お客様がシステム運用をする視点を学ぶためにITILを学んだり、
ITを経営の視点から見つめるために、中小企業診断士を取得したりしました。
今ではITエンジニアではなく、マーケティングの立場で、
自社のビジネスを考えたり、顧客と接するようになっています。
新しい商品開発をするには、プロジェクトマネジメントのノウハウが重要です。
社内のステークホルダーにいかに協力してもらうかが、結果を直撃するからです。
お客様と将来のIT像をディスカッションするとき、
経営の視点やシステム運用の視点を持てることが非常に役立っています。
そして何よりも、かつては技術を純粋に追い求めたことで蓄積された
技術を見る目が一番、役立っています。
私がこの数年でやってきたことを一言で言えば、
技術という自らの専門性を一度破壊して、再構成したのです。
それによって、数年前と比べれば、ずいぶん守備範囲を広げることができました。
今後、新たな専門性を身につける土台ができた、とも感じています。
同じことを趣味のランニングでもやってみようかと。
トライアスロンでバイクやスイムにチャレンジしつつ、
また少し異なる角度から、ランニングを楽しみたいと思います。
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【編集後記】
昨日から妻の実家に帰省です。
ただ、その前に1泊だけ義父母と一緒に旅行しています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!