おはようございます。渋屋です。
「クラウド」という言葉が一般紙などにも書かれるようになって、
ずいぶん経ちました。
それだけクラウドというシステムの形が、経営にインパクトを与えているからでしょう。
クラウドとは何か
「ITソリューション塾」を書かれている斎藤さんは、クラウドをこのように例えます。
システムを自分で持つということは、発電機を自社内にもっているようなもの。
一方、クラウドを利用するということは、電力会社と契約して使いたいときに
使いたいだけ利用するようなもの。
つまり、システムを自社で調達して自社の資産にするのではなく、
大きな電力会社のようなクラウド事業者のシステムを利用させてもらう形です。
クラウド利用が一般的に
私は中小企業ほど、クラウドから恩恵を受けられると考えています。
既存の情報資産が多い大企業は、クラウドのメリットを理解したからといって、
すぐにクラウドへシステムを移行できるわけではありません。
一方、既存の情報資産が少ない中小企業、ないしは全く情報資産がない
これから生まれる企業にとっては、クラウドが第1の選択肢になるのは
間違いありません。
例えば、これから独立・起業する士業が、自分のホームページを作るために
システムを購入することはありません。
- 自分でデスクトップパソコンよりも大きくて堅牢なサーバー機を用意し、
- 顧客がいつでもホームページにアクセス出来るように専用回線を引いて、
- 自分でホームページをゼロから作りこむ
こんなことをしている人は、今や居ないでしょう。
- レンタルサーバ事業者が提供するサーバを借りて、
- その上にWordpressのようなものを構築して、
- ホームページ作成会社に依頼する
という方が、一般的です。
クラウドを利用することのメリット
クラウドを利用することによって受けられる恩恵はいくつもあります。
- システムを保有しなくて良い
システムを保有しないということは、固定資産が増えないということです。
無駄な資産が増えないことから、貸借対照表もスリムになります。
そして何よりも、システムを導入するための初期投資が抑えられることがメリットです。 - システムをすぐに利用できる
システムを使いたいと思ったときにすぐに利用することができます。
自社で導入をしていたら、調達から構築まで1ヶ月以上掛かることが通常です。
クラウドであれば、契約から利用開始まで、数分~数10分程度です。
機会を逃すことなく、システムを立ち上げ、事業に活かすことができます。 - 止めたいときにすぐに止められる
同時に、止めたいときにすぐに止められるのもメリットです。
もし自社で購入してしまったら、止めたくとも資産償却やリースアップを
待つ必要があるでしょう。
診断士はクラウドの技術的な細かいことまで理解する必要はないでしょう。
しかし、財務面を含めてクラウドというシステム形態が経営に与えるインパクトは
必ず理解しておくべきだと思います。
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【編集後記】
今日はこの後、初めてお会いする方とキャリアについてのお話しをする予定です。
そして、そのまま年に1度の大学サークルのOB会です。
若者の元気をもらってきます(^^;
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!