こんばんは、渋屋です。
先週、ドラッカーのセミナーを受けて以来、ドラッカーに対するアンテナが立っています。セミナー講師の藤田さんから推薦された本を読み進めているからです。昨日、読み終えたのはこちらの会計本です。非常に面白い本でした。
誰しもがハマる会計のワナ
会計には不思議な魔力があると感じています。取引が全て記録されたものが情報源ですから、「会計が分かると経営が何でも分かる」という誤解に陥りがちなのです。また、分からない人から見ると、会計ができる人は、なんだかスゴイ人に見えてしまいます。
英語ほどではないかもしれませんが、「財務諸表が読める」「数字が分かる」的な本は、次から次へと出版されており、ビジネスパーソンが気にするスキルの1つなのは、間違いなさそうです。そのような魔力や、身につけたい憧れが、正常な判断を誤らせることになります。それが、上にも書いた「会計が分かると経営が何でも分かる」という誤解です。
この本では、銀行出身の主人公がイタリアンレストランを経営しています。主人公は銀行時代に培った知識で、毎月、何とか赤字を避けた経営をしてきました。しかし、ある人に出会ったことで、毎月の利益に縛られた経営が間違いであったことに気付かされるのです。
会計もツールの1つ
会計は、経営の視点から見れば、ITなどと同じくツールの1つです。
IT屋さんは自社の商品や技術に傾倒しすぎて、経営(戦略)とITの関係が分からなくなることがあります。それと同じように、あまりに会計の世界に浸かり過ぎると、経営(戦略)と会計の本質的な関係が分からなくなってしまうのです。
ご紹介した『ドラッカーと会計の話をしよう』は、会計の世界に溺れないために、経営と会計をつなぐ架け橋が欲しいと感じている方には、必読の書だと思います。
会計を掘り下げていきます
今後、このブログでも会計ネタを増やしていこうと思っています。
私自身、公認会計士や税理士など会計のプロから見れば、会計に関してはヒヨッコです。良い意味で、「素人の視点」を忘れないようにしています。だからこそ、素人の視点、(会計に不慣れな)社長の視点を持ちつつ、経営(戦略)と会計の関係を維持しながら、記事を書いていこうと思います。
以前に共著で出させて頂いたこちらの本は、管理会計の要素がかなり含まれています。
平井 明夫,酒井 勇貴,渋屋 隆一,KIYOラーニング株式会社 日本実業出版社 2014-04-17
今日ご紹介したドラッカーの視点と、こちらの本に書かれていることを融合しながら、本ブログでご紹介していきたいと思います。お楽しみに!!
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【編集後記】
普段、平日にスイミングに通っている息子。以前に行けなかった日を今日に振り替えてスイミングに行きました。4ヶ月程度、見ていなかっただけで、急速に成長するものですね。大人も負けていられません。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!