今日はどんな企業にも求められる、新しいモノを取り入れるチカラについてです。
7月24日版の『日経コンピュータ』の特集は、『格差広げるビッグデータ100』でした。
ビッグデータの先進事例やデータサイエンティスト、注目製品・サービス、
そして最新技術、合わせて100が紹介されています。
ご興味のある方はご覧下さい。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/NC/
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私がこの記事を見て最初に気になったのは、『格差広げる』という言葉です。
それを活用できるかどうかによって格差が広がるものは、ビッグデータに限らず、増えてきているように感じます。
例えば、クラウド。
ビッグデータは数多くのコンピュータを同時に利用する必要があるため、クラウドのような基盤技術を理解していることが、有利に働きます。
例えば、IoT(Internet of Things)。
クラウドに接続される数多くのモノが新たな価値を生み出します。
モノからクラウドへ伝えられるデータの集まり(ビッグデータ)を分析することで、新たな発見(価値)が生まれるのです。
つまり、IoTはクラウドやビッグデータを当然に要求しています。
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このように見てみると、様々な技術・トレンドが、お互いに関係していることが分かるでしょう。だからこそ、それらの概要を知り、メリット・デメリットを理解し、他の技術との関係を把握しておくことが求められるのです。
1つの技術・トレンド、例えばクラウドを知らないと、他の技術・トレンドを把握するのに、大きなボトルネックになってしまうことが分かると思います。
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もちろん、自社が強みを発揮する事業分野は限られることが多いでしょう。
むしろ、強みを発揮するためには、絞り込むことが大事だとも言えます。
つまり、自社の事業分野については、徹底的に掘り下げていき、同時に他の技術・トレンドについては概要を理解しておくことがバランスの取れた状態と言えるのではないでしょうか。
バランスの取れた状態であれば、『格差広げる』を追い風として活用できるでしょう。それだけ、自社の事業分野を掘り下げながら、他のトピックの概要理解を進めることは、大変だと思うからです。
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大変だからこそ、それを実現できたときには、自社の競争力の源泉として、事業を優位に進められるでしょう。
あなたの会社のバランスはいかがでしょうか?