こんばんは、渋屋です。
今日はソフトウェア開発は二極化してきているのかもしれない、ということを書きます。
■インフラ系ソフトウェアは開発が膨大に
最近、仮想化ソフトウェアで有名なVMwareが、新技術であるVSAN(Virtual SAN)について発表しました。
例えば、CTO(Chief Technology Office)のブログがこちらです。
この技術は2012年に概念が発表されたものの、2013年には実装されませんでした。
その後、パブリックベータ版として、11,000ユーザ以上がダウンロードし、テストをしました。
その間、なんと6ヶ月です。
社内でエンジニアを集めて、このテストを行ったら、凄まじいコストでしょう。
期待されている技術だからこそ、これだけのユーザが集まったのだと思います。
しかし、少なくともユーザからのレポートを受けて修正・仕様変更などを行っているでしょうから、やはり膨大なコストは掛かっているのです。
私は上記のブログや、他のVSAN関連記事を読んだときに、
インフラ系ソフトウェアの開発が、日に日に膨大化していることに気付きました。
考えてみれば、VSANに限らず、クラウド管理ソフトウェアであるCloudStackやOpenStackも、世界中のエンジニアが複数のコンポーネントごとにプロジェクトを立ち上げて、作られています。
膨大なエンジニアが関わっている、分かりやすい例でしょう。
■一方で、サクサク気軽な開発も
その一方で、個人レベルで気軽に行える開発が広がってきています。
世の中には色んなサービスが提供されており、その機能をAPIで利用すれば、自分で全てを開発する必要はありません。
例えば、経費清算システムが、「駅すぱあと」や「乗換案内」のAPIを叩けば、いつでも最新の経路・料金で経費を精算することができます。
モバイルアプリを開発するのがラクになった理由の1つはモバイルBaaS(Backend as a Service)が利用できるようになってきたからでしょう。
このように、個人や少人数でも、いち早くWebアプリやモバイルアプリを作れるようになってきています。
■開発は二極化しているのでは?
ご紹介したように、一部のソフトウェアは開発工数が爆発的に増えてきている一方、
気軽に作れるアプリも増えてきています。
同じ「開発」と言っても、その規模、開発スケジュールから、
利用するスキル、プロジェクトマネジメント方法なども大きく変わってくることでしょう。
自分達が目指す方向性がどちらなのか。
明確になっているでしょうか?
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【編集後記】
今日はある方のコンサルティングを受けてきました。
毎回、些細なことなのですが、顧客視点で見ると当たり前のことばかり。
誰しもそうですが、自分のこととなると、急に見えなくなります。
良い経験となりました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!