■国家の IT 戦略
『世界最先端 IT 国家創造宣言』をご存知でしょうか?
ずいぶん大層な名前の宣言です。
2001年に 「5年以内に世界最先端のIT国家になる」 という目的で策定された 『e-Japan 戦略』 というものがありました。
『e-Japan』という響きを、なんとなく覚えていらっしゃる方もいることでしょう。
しかし、皆様も感覚的にお分かりのように、2006年時点で、日本は世界最先端IT国家になることは出来ませんでした。
この反省を活かし、昨年6月に策定されたのが 『世界最先端 IT 国家創造宣言』 です。
現在の日本国における、IT 戦略そのものと言って良いでしょう。
その内容はこちらで読むことができます。
■注目されるオープンデータ
色々な施策が書かれている 『世界最先端 IT 国家創造宣言』 ですが、
そのなかで私が注目したいのは、「オープンデータ」です。
世の中には、もっと情報が公開されれば、改善をしたり、新たなイノベーションを生めるものが数多くあります。
例えば、このサイト 「税金はどこへ行った?」
私たちの税金が、どのように利用されているのか?を多くの自治体(現在119)がオープンにしています。
私の住む横浜市では、この図のような割合で税金が使われているようです。
健康福祉への用途が6割を超えています。
他の自治体との比較、過去と現在の比較、人口動態や病院の数との相関関係を整理するなどすれば、現在の状態が良いのか?悪いのか?などが判断できるでしょう。
良い点が分かれば、他の自治体はそれに習うことができますし、悪い点が分かれば具体的な改善点も見つかります。
1つだけ例を挙げてみましたが、オープンデータに関連するビジネスは急速に立ち上がっていくでしょう。
多くのデータを取り扱う技術も、成熟してきますので。
オープンデータは既に世界的な動きであり、日本の国家戦略の1つでもあります。
このチャンスを活かす起業家達を、ぜひ応援したいですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
昨日は、中小企業診断士の試験勉強を共に行った仲間達と会食。
楽しい時間を過ごしました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!