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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2010.11.1 Vol.90
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.これからの技術に狙いを定める
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
1週間前の話になってしまいますが、10/17(日)は
情報処理技術者試験でした。
私はネットワークエンジニアなのですが、
昨年1年間、中小企業診断士の勉強をしたこともあり、
それを仕事にも活かしていきたいので、ITストラテジストを
受験しました。
○ITストラテジストとは?
http://www.jitec.jp/1_11seido/st.html
午後I試験のネタになんと『スマートグリッド』が出てきました。
皆さん、ご存知でしょうか?
既に日経新聞などでも、随分と記事になってきています。
技術者としては知らなくとも、ビジネスパーソンとして
知っておきたい言葉だと思います。
試験自体は、午後Iまでは、非常に順調でした。
(スマートグリッドの問題も選択しました)
しかし、午後IIの途中でお腹が痛くなってしまい、
事実上の途中リタイアとなってしまいました。無念です。
ただ、小論文対策が弱かったのは確かですので、
今後の試験のためにも、論文の力を養わないといけません。
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◆これからの技術に狙いを定める◆
●皆さん、『これからの技術』と言われて、
何を思い浮かべるでしょうか?
私が思い浮かべるのは、
○スマートグリッド(上にも書きましたが)
○LTE
○IPv6
などです。決して新しい技術だけではありません。
特にIPv6は、話題になってから、何年経っているでしょうか?
私がFree BSDにて、初めてping6コマンドで、IPv6アドレス間での
通信試験をしたのが2001年の正月明けだったと思います。
もう10年前です。
『本当に一般企業にまで浸透するのか?』という疑問は
今でも持っています。
キャリアは、まずは一般家庭へのアドレス付与をIPv6化していく
方針だと聞いたことがあります。
企業はその次ですから、まだ数年かかるのかもしれません。
技術的に新しくないのに、『これからの技術』に挙げた理由は、
本当に浸透するのは、これからになるからです。
●スマートグリッドの定義は、Wikipediaによれば、
スマートグリッドとは、人工知能や通信機能を搭載した計測機器等を
設置して電力需給を自動的に調整する機能を持たせることにより、
省エネとコスト削減および信頼性と透明性(公平性)を向上させるため、
電力供給を人の手を介さず最適化できるようにした電力網である。
http://tinyurl.com/cxo2yh
ということです。
私自身、IPネットワークの技術と、どのように関連してくるのか?
未だに分かっていません。
しかし、環境事業の広がりと共に、必ず大きな話題になると
思っています。
Ciscoが大きな関心を示していることからも分かる通り、
ネットワーク機器メーカは、スマートグリッドに大きな期待を
していることが分かります。
http://japan.internet.com/busnews/20090519/12.html
Ciscoがスマートグリッドの事業に乗り出したとき、
果たして我々、IPネットワークのエンジニアはどうなってしまうのか?
スマートグリッドに関わる技術を少しでも知っていれば、
価値が上がることは間違いなさそうです。
現時点で私は、あくまでも一般ビジネスパーソンとして、
スマートグリッドを広く捕らえるようにしています。
(技術者としては、電力網のことも、電気のことも、
あまりにも無知ですので)
●LTEに関しては、今年末からNTTドコモがLTEのサービスを
開始することがアナウンスされています。
サービス名は『Xi(クロッシィ)』だそうです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1007/29/news058.html
LTEはスマートグリッドと異なり、我々ネットワークエンジニアの
技術範疇です。そして、スマートグリッドよりも、もっと近い将来
(2010年12月)にはサービス開始されます。
したがって、ネットワークエンジニアとしては、
技術的にも理解を深めて、準備をしておかなければならない技術です。
現時点で、『LTEって何?』という人は、危険です。
目の前の、日々の業務に追われるだけでなく、
毎日5分でも、新たな情報を集める習慣を身につけましょう。
●IPv6は既に少し述べましたが、企業にまで浸透してくるのか?
してくるとしても、プライベートアドレス空間にまで浸透するのか?
という懐疑的な意見が、どうしてもなくならないと思います。
しかし、IPv4の割り当てに限界が来ているのも確かです。
もし、一般企業に広く浸透させようと思ったら、
IPv4からの移行設計など、イキナリ深い知識が求められます。
そうなってからでは、技術を身につけるのは遅いです。
したがって、今からIPv6に関する技術をしっかりと身につけ始めること。
それがネットワークエンジニアとして生き残る必要条件だと思うのです。
●今回は、スマートグリッド・LTE・IPv6についてコメントしましたが、
最も大切なことは、
【 次に自分に必要な技術は何なのか?を常に意識すること 】
なのだと思います。
それがエンジニアとしての自分を、日々アップグレードすることに
繋がってきます。
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<今号のポイント>
○スマートグリッドはNW機器メーカが重要な市場と認識している
○LTEはすぐに始まるサービス、知らない人はすぐに情報収集を
○IPv6の浸透は懐疑的になりつつも、準備をしないと間に合わない
○最も大切なのは、常に必要な技術を狙うこと
今回(Vol.90)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
最近、色んなことを同時に考え過ぎて、
仕事中にパンクしそうになります。。。
GTDで頭を整理しなければ。
ご購読、ありがとうございました。