学びは大きく分けて、2種類あると考えています。
この2種類を意識して使い分けることで、本物の実力を身につけていけるのではないでしょうか。
サプリメント的(精米的)な学習の限界
学習の1つはサプリメント的な学習です。
必要な栄養素(コンテンツ)のみをギュッと濃縮して、注入するイメージです。
具体的には資格取得や試験勉強することだったり、
あるいはフレームワークを学ぶことなどが、それに当たります。
自分にとって未知数の分野に進むときには、学習効率が高いのがメリットです。
私の場合、「経営」という未知の世界に踏み込むため、中小企業診断士の学習を始めました。
体系だって、幅広い経営の世界の全体像を把握するには、良い経験だったと思っています。
このときの学びがなければ、今の私はありません。
ただ、このサプリメント的な学習には限界があります。
赤の他人である第3者の知識・経験を体系化したものであるため、
どこまで学んでも他人事の知識にしかならない、ということです。
資格マニアが実践・実務で役に立たないのは、知識が他人事でしかないからだと考えています。
サプリメント的・精米的な学習には、限界があるのです。
コンテンツとコンテキストを混ぜご飯にして学習を加速する
テキストで学んだコンテンツを自分事に置き換える。
こういう視点がある人は、学びの効果をいち早く感じることでしょう。
余談ですが、中小企業診断士の勉強を「面白い」と感じる人は、他の資格より多いように感じます。
経営を幅広く学習するため、「あ、このケースはうちの会社のことだ」などと置き換えられるからでしょう。
テキストに書いてあったこと、授業で学んだことを、自分の知っている事例に当てはめてみる。
それによって、他人事が少しだけ自分事に近づいてきます。
さらに、単に事例に当てはめるだけではなく、実際の仕事に学んだことを使ってみる。
この段階まで進めば、インプットからアウトプット型の学習へとシフトします。
「分かっていることとできることは違う」と言いますが、実際に使えるようにすることで、さらに学びが血肉になります。
プロとして、自分の体系を編さんしなおす
私は今、コンサルタントとして生きてきた数年間に学び・経験したことを、編集しなおしています。
普段から「聴くコンサルティング」を中心に据えているとは言え、聴くだけではないのも事実です。
「知ってさえいれば、意思決定も変わったのに」という知識をお伝えしている面もあります。
特に、「知らないことによるリスク」は思った以上に大きいもの。
例えば、「新規顧客開拓コストは、既存顧客のフォローの数倍以上かかる」というビジネスの常識を知らないがために、新規顧客開拓の魅力に取り付かれている営業・マーケティング管理職や経営者が多かったりするのです。
そういう「経営者が知ってさえいれば・・」という知識を自分なりに編さんしています。
思ったより大変で、自分の知識不足を感じることもあり、その点は改めて書籍などで確認をしています。
苦労していますが、自分がやってきたこと・まだやれてないこと・これからやりたいことも整理できて、充実しています。
(そんなわけで、編集しなおしたものは、少しずつリリースしていく予定です)
話を戻して、学びの段階を確認すると、以下のようになります。
- 最初は第3者のテキストから学んで理解する
- 理解したことを、自分・自社に当てはめてみる
- 次に実際の仕事で使ってみて、その知識を使えるものに変えていく
- そして、もう一度、自分の体系として知識を編さんする
図に表すと、左下→右下→右上→左上と進んでいく流れです。
改めて考えてみると、他者のいいところ取りだけしているサプリメント(精米)的なインプットには限界があることが、ご理解いただけるのではないでしょうか。
プロと呼ばれる人たちは、このサイクルを何度も何度もグルグルと回転させています。
私もそちら側にいけるように、まずは自分の知識・経験を体系化しようとしているのです。
常に学ぼうとする意識が高い人は、上記のどこにいるのか?を確認してみましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
ちょっと2~3月の仕事が詰まってきました。
毎度のことながら、
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Facebookページはこちら】
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。
ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村