マーケティングに必要な「あなたの事業ミッション」は何ですか？

本書のなかでドラッカーは、

Tシャツに似合う完結な言葉でミッションを規定する

と書いています。
ややこしい言葉ではなく、誰もが分かる完結な言葉が良いと。

それはミッションは神棚に上げておくようなものではなく、日々感じるものだからです。
そして、「働くことへの意味」を問うものだからです。

なお、ミッションを定めることのコツは自社（自分）にとって「特定/特有」に記述することです。
詳細はこちらの記事をご覧下さい。

ミッションはブランドになる

スモールビジネスの多くは、世の中に知られていません。
テレビでCMが放映されたことはないし、誰もが口ずさむような歌もありません。

初めてその会社・商品のことを知ったとき、「どんな会社だ？」「どんな社長だ？」と思うのは当然です。
顧客として、誰もが「騙されたくない」と思っているからです。
大企業のような知名度も、資本金もありません。
そんなとき大切になるのは、「その事業をやる意義、事業にかける想い」、すなわちミッションです。

あらゆるビジネスの前提条件は「信頼」です。
信頼のないところにビジネスは生まれません。
顧客から興味を持ってもらったり、信頼してもらうためのキッカケがミッションなのではないでしょうか。

社長がその事業にかける想いを綴った文章に惹かれて、そのままファンになってしまう、というケース。
ソーシャル・ネットワークが広がった現代においては、かなり増えてきたことだと感じています。
ミッションが、そのままブランドになる瞬間です。
私自身、いくつかの企業に対してそういう想いを持っていて、未だ買っていない潜在顧客ですが、出会ったら確実に買ってしまうんだろうな、と思っています。

ですから、マーケティングにおいても、ミッションを定めることは、超・重要だと考えています。

ミッションは商品・サービスの柱になる

ミッションは「働く意義」にもなると書きました。

社員にとっても、それは同じことです。
その会社で働く意義、働く幸せ。
社員がそれを感じていたとしたら、社内にはクリエイティブで、明るく優しい空気が流れているでしょう。
それがそのまま顧客に伝わることになります。

世の中ではCS（顧客満足）とかES（社員満足）とか、ややこしいことが謳われていますが。
私は話を単純に捉えています。
社員が満足して働いていなければ、顧客に満足を与えることなど、できるはずもありません。
まずES（社員満足）、そして結果としてのCS（顧客満足）なのです。逆ではありません。
マーケティングを教科書的に学ぶと、まず顧客に着目させられるので、それは１つの罠だと感じています。

以前に自宅まで荷物を配送してくれた方が、すごく親切だったのですが、
息も絶え絶えで、明らかにオーバーワークな状態に見受けられました。
おかげで、とても親切だったその人が心配になってしまいました。
社員の犠牲の上に成り立つ商品・サービスなどありません。

繰り返しになりますが、ミッションは「働く意義」になります。
誇りを持って働けることほど、今の世の中に必要なことはないのではないでしょうか。
（相次ぐ企業の不祥事を見ると、改めて企業にとって大切なことが何かを考えさせられます）

ミッションに賛同する人が社員となり、働きがいを感じながら、顧客に商品・サービスを提供する。
それが結果的に顧客満足につながる。
遠回りのように見えますが、この流れを見失ってはいけません。

ミッションは顧客から見れば、ブランドであり、商品・サービスのクオリティそのものです。
改めて、ミッションを見つめてみましょう。
（実は私自身が、必死に見つめ直し中だったりします・・）

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【編集後記】
昨日はカラダの疲れを抜くためにプールへ。
・・のつもりが、気づけば頑張って泳いでしまいました。。
しかもキックをしっかり打ってしまったので、脚の疲れは抜けず。
トレーニングの目的を見失ってはいけませんね。。

今日も素晴らしい１日になります。感謝！！
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