━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2010.01.18 Vol.48
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
----------------------------------------------------------------------
◆INDEX◆
1.はじめに
2.目標に沿った資格を取ろう(続き)
----------------------------------------------------------------------
◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
先週は、かつて一緒に仕事をしていて、
現在は某外資パソコン・サーバメーカに勤めているWさんと
食事をしながら、情報交換をしました。
外資の厳しい労働環境のお話や、
サーバエンジニアから見た、現在のIT業界など、
興味深いお話をたくさん伺うことが出来ました。
----------------------------------------------------------------------
◆目標に沿った資格を取ろう
前回は、私自身が少し前に考えていた、資格目標を
一つの例として、『目標に沿った資格取得を目指す』ことを
考えて見ました。
今回もその続きです。
前回もお伝えしましたが、資格取得を目指すには、
・あなたの現在の仕事内容
・あなたに求められている技術スキル
・あなたがこれから身につけたい技術スキル
・あなたがこれから目指したい仕事内容
を考慮した上で、次に狙う資格を定めなければなりません。
シスコの資格の場合、ほとんどの資格の前提条件が
CCNA R&Sを取得していることになっています。
(CCIEは前提条件が無いので、イキナリ狙うことも可能です。)
したがって、最初の目標はCCNA R&Sになりますが、
問題はそれを取得した後です。
昔であれば、上位資格に相当するものは、CCNP程度しか
ありませんでした。
その後、CCDA・CCDPが出来ましたので、デザイン(設計)を
中心に勉強する方には、新たな選択肢が出来ました。
しかし、現在はその他にも、
・CCNA Security
・CCNA Voice
・CCNA Wireless
という選択肢があります。
【参考】シスコ資格一覧
http://www.cisco.com/web/JP/event/tra_ccc/ccc/certprog/paths/home.html
CCDAとCCNPを合わせて、全部で5つの選択肢があることになります。
そこで、次に何を受験するか?をどう決めるかというと
先にも書きました、
・あなたの現在の仕事内容
・あなたに求められている技術スキル
・あなたがこれから身につけたい技術スキル
・あなたがこれから目指したい仕事内容
が重要になってきます。
例えばあなたが、
『今年からはIEEE 802.11nも本格化するし、
いち早くWireless技術に磨きをかけておこう』
と思うのでしたら、CCNA Wirelessが有力な選択肢になります。
(Wireless系は新しく出来たばかりの試験ですので、
CCNAは試験が日本語化されていますが、CCNPはまだ英語のみでの
提供となっていますね)
または、
『やはりセキュリティが面白い。
しっかりとセキュリティを実装レベルで身につけよう』
ということでしたら、CCNA SecurityからCCSPの流れになるでしょう。
一方、これまで通りの流れで、CCNP R&Sを目指す方も
いらっしゃるでしょう。
CCNP R&SはWirelessやSecurity、Voiceの基礎なども
含まれており、ルーティングとスイッチングのスキルだけを
問われるのではなく、総合的な試験となっています。
したがって、
・ルーティングとスイッチングの更なるスキルアップを目指す方
・まだ具体的にやりたいことが見つかっておらず、
全体的なスキルアップを目指す方
のどちらの場合でも、CCNP R&Sを目指すのが良いと思います。
最後に、シスコ試験に限らず、あらゆる資格試験に関して
言えることですが、
・受験を決める前
・受験を決めて、勉強計画を立てるとき
に一番必要なことは
『その試験内容をしっかりと把握すること』
です。残念ながら、試験内容(受験方法などの要綱を含む)を
知らないまま、受験することを決めて、闇雲に勉強されている方が
私の周りにも多くいらっしゃいます。
試験というものは、
・出題範囲が決まっており
・出題傾向があり、
・合格基準が定まっているもの
です。そのようなことを確認しないまま、勉強をするのでは、
ゴールが見えないまま、必死に走っているようなものです。
難易度が高い試験になるほど、それでは合格できなくなってしまいます。
しっかり試験を把握し、対策・計画を立てて、
勉強するようにしましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<今号のポイント>
○CCNA R&Sの次の目標として
○具体的に身につけたいスキルがあれば、そのCCNA/CCDAを狙う
○試験内容をしっかり把握してから、受験を決め、勉強計画を立てる
今回(Vol.48)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[PR]
試験勉強のやり方をご存知ですか?
記事にも書きましたが、闇雲な勉強では、
難関資格に合格することは出来ません。
では、一体どうやって勉強すれば良いのか?
簡単にまとめられた本があります。
●マインドマップ資格試験勉強法
http://www.amazon.co.jp/dp/4887597010/ref=nosim/?tag=ritz0c-22
[PR]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆編集後記
私の周りには100人以上のネットワークエンジニアがいます。
しかし、資格という点で彼らを見てみると、
その姿勢には、大きな差があります。
新人や2年生でも、積極的に資格の勉強をし、
CCIEを視野に入れて、次々と資格取得をするエンジニアがいる一方、
既に十分な経験を積んでいるにも関わらず、
全く資格取得に興味を示さないエンジニアがいます。
今の会社の今のポジションで、同じ仕事を繰り返すのであれば、
資格を持っていることには、ほとんど意味はありません。
しかし、新たな仕事にチャレンジしたいと思ったときに、
その熱意をアピールするためには、資格を持っていることは
大きな武器の一つになります。
(決して全てではありません)
このようなメルマガを読まれている方は、
自分の成長を望んでいらっしゃることでしょうから、
是非、常に『次のステップ』を考えて頂きたいと思います。
ご購読、ありがとうございました。