中小企業診断士

資格のおかげで仕事が取れる、という落とし穴

資格、特に士業のように取得するまで時間がかかる難関資格に関して、
ネットを見ていると、「資格を取ると儲かるのか?」というやりとりが目に付きます。

私は、この考え方自体にバグがあると思っています。
「儲かる=仕事を獲得する」ことを他者(資格)に依存しているからです。

 

独立直後は、資格を活かしてキャッシュと経験を得る

とは言え、独立直後は何もないというケースが多いでしょう。
顧客がいない、強みは良く分からない、自分の商品(サービス)がない、など。

この段階では資格を上手く活かして、当面の生活費・セミナー等の投資のお金と、
仕事の経験を積むことを考えたら良いと思います。
例えば中小企業診断士の場合でしたら、自治体や商工会議所などに仕事があります。
そこと上手くつながることで、独占業務のない診断士でも、仕事を得られるのです。

ただ、ここでそのまま「落とし穴」にハマっていく人がいます。
そのまま公的業務にぶら下がってしまうのです。
自分自身で仕事を獲得できないものだから、他者に依存する。
公的機関からは表面上「先生」と呼ばれたりするので、そのまま勘違いしてしまうのでしょう。

そうやって独立しているにも関わらず、本当の自立はしていない「ぶら下がり」が生まれてしまうのです。

 

資格がなかったら、どう自己紹介するか?

私は、資格を独立直後の補助として活かす程度に考えるのが、最もバランスが良いと思っています。
医者のように資格を全面に押し出さないと商売ができないわけではないからです。

そして、徐々に真の独立(=自立)を目指していきたいです。
そのとき考えるのは、「資格がなかったら、どのように自己紹介するか?」です。

最初に資格を名乗るから、他の多くの人と同質化してしまうのです。
結果、サービスの内容や単価を、その他大勢に合わせられてしまうのです。

それを避けるためには、資格はない、会社名もない、自己紹介をする必要があります。
先日、とてもインパクトのある方とお会いしました。

「2ヶ月で赤字を改善します!」という一言。
どんな活動をされているのか?興味を持ってしまいました。
これ、絶対に忘れられないですよね。

 

資格はブースター

上述の通り、資格は独立直後に加速するためのブースターだと思っています。
顧客がいなくて、自分の商品もないから、資格を活かして当面の仕事を取るのです。
そしてキャッシュを得て、経験を積み重ねていきます。

それらの仕事から、自分の強みを発見したり、
自分自身の商品(サービス)を開発することにつなげていきましょう。

こうして、せっかく苦労して取得した資格を、
独立直後にスタートダッシュをするためのブースターとして利用するのです。
ただし、ブースターはあくまでも補助です。

そのまま依存するのではなく、徐々に補助なしでも良い状態を目指していきましょう。
私の場合、この点に気をつけているので、公的機関や紹介からの売上は、全体の2割を超えないようにしています。

落とし穴にハマらず、ちゃんと真の独立をする診断士を増やしたいと思っています。
そのために、まずは私自身がちゃんとしていきたいです。

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【編集後記】
気づけば週末は横浜マラソン。
東京マラソンの後、放心状態になっていましたが、
気持ちを切り替えないといけないですね、、

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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