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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2009.05.18 Vol.13
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.ネットワークに関わる仕事を知る
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritzです。
こんばんは。Ritzです。
本日はメルマガの配信が遅くなってしまいました。
一昨日は、尊敬する先輩の結婚式でした。
お父さん・お母さんに初めて会ったところ、
非常に温かで真面目な家庭で、そんな環境から、
真面目で一生懸命な先輩が育っていることに、
妙に納得してしまいました。
私も一児の子を持つ親として、真っ直ぐ誠実な姿を
子供に見せ続けなければ、と思いました。
自分の人間性が最も出るのは、家庭・職場などだと思います。
距離が近い人程、気を抜くと甘えてしまいがちです。
そうならないよう、家族や同僚・部下・上司を
大切に過ごしていきたいです。
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◆ネットワークに関わる仕事を知る◆
前回は、
【 目標を明確にする 】
ことの重要性について、書きました。
目標を明確にするためのヒントとして、ITSS(ITスキル標準)を元に、
IT業界にどのような職種があるのか?を示しました。
今週はIT業界全般という広い枠から、
ネットワーク業界と少し枠を狭めて考えてみたいと思います。
新たなネットワークを構築するときや、
既存のネットワークを新しいものにリプレースするときには、
概ね以下のような流れで進みます。
1.問題整理
2.要件定義
3.RFI作成/配布(顧客)・情報提供(ベンダー)
4.RFP作成/配布(顧客)・提案実施(ベンダー)
5.ベンダー選定
6.基本設計
7.詳細設計
8.構築/リプレース
9.運用フェーズ
このような流れの中で、主となるプレーヤー(職種)が
変わってきます。
○営業(1~9)
営業は全工程に関りますが、やはり注力するのは、
「5.ベンダー選定」までです。
もちろん、その後の工程においても、受発注や納品など、
頑張るべきところはまだまだあります。
しかし、新規顧客の開拓から、顧客との信頼関係構築、
そして受注に至るところに、営業の活躍が求められます。
あまり有名ではありませんが、営業向けのCisco資格があります。
CSE(Cisco Sales Expert)です。
http://www.cisco.com/web/JP/event/tra_ccc/ccc/certprog/testing/current_exams/646-204.html
他には、勉強熱心な方はITコーディネータを取得する人もいます。
http://www.itc.or.jp/about/index.html
○ネットワークエンジニア(提案~設計:3~6)
RFPを受領する前後から、提案に関わるネットワークエンジニアもいます。
この場合は、経験が比較的長いエンジニアであることが多いでしょう。
(『RFPって何?』という方は、まだまだ営業のサポートは
出来ないです。売れるエンジニアになるためには、
出来る限り前の工程から関わることが重要です。)
なお、「4.提案(省略)」に多く携わる人は、
Cisco資格で言うと、デザイン系を狙うと良いと思います。
(CCDAやCCDPの流れです)
特定の分野(データセンターとか)を掘り下げるには、
スペシャリスト認定を狙うのも良いですね。
http://www.cisco.com/web/JP/event/tra_ccc/ccc/certprog/paths/home.html
○ネットワークエンジニア(設計~構築:6~8)
新人~若手のエンジニアの場合は、どんなに早くとも
「6.基本設計」から、お手伝いとして関わる程度でしょう。
メインは、「7.詳細設計」~「8.構築/リプレース」です。
経験を積んで熟練してきても、上述の提案~設計を中心とするよりも、
『現場』を好み、そのままエキスパートとしての道を進む方がいます。
狙う資格はCiscoで言うと、最も有名な流れです。
(CCNA、CCNP、CCIE)
もちろん、ここでも特定の分野を掘り下げるには、
スペシャリスト認定を狙うのも良いです。
http://www.cisco.com/web/JP/event/tra_ccc/ccc/certprog/paths/home.html
国家資格のネットワークスペシャリストを取得するのは、
一つのメーカに過ぎないCiscoへの偏りを無くす意味で、お勧めです。
http://www.jitec.jp/1_11seido/nw.html
○ネットワークエンジニア(運用・保守:9)
新人~若手のエンジニアで、こちらをメインに担当する場合も
あると思います。特にユーザ企業の情報システム部に所属するような
場合です。
この場合も必要とされる技術及び取得するのにお勧めな資格は、
「設計~構築」のエンジニアと同様です。
ただし、日々の業務に追われていると、最も技術スキルが伸びない
危険性があるのがこの仕事です。
日々の業務に追われ続けるだけでなく、これまで本メルマガにて
お伝えしてきたように、スキルアップのための努力をし続けることが
大切です。
運用を幅広く知る意味では、少し運用を経験した後で、
ITILファンデーションを取得するのが良いかもしれません。
http://www.hitachi-ia.co.jp/h_comp/license/itil.htm
なお、運用・保守系のエンジニアには、ユーザ業務を知る機会が多い、
という最大のメリットがあります。
アプリケーションエンジニアではない、ネットワークエンジニアに
とっては、ユーザ業務というのは、なかなか見えてきません。
しかし、ユーザ企業の情報システム部門に属するエンジニアは、
それが見えやすいポジションにいます。
将来、幅広い視野を持つためには、良い業務と言えます。
長くなりそうなので、次回に続けます。
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<今号のポイント>
○ネットワークエンジニアにも、業務の主な対象となる工程によって
いくつかの種類がある
今回(Vol.13)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
●皆さんのご意見が記事のネタになります。
『こんな簡単なこと、恥ずかしくて聞けない』
と思わずに、まずは投稿してみて下さい。
全てのリクエストにはお答え出来ないかも知れませんが、
記事に反映出来るようにしたいと考えています。
是非、投稿して下さい。
http://form.mag2.com/thapitraph
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ネットワークエンジニアとして、最も押さえるべき基本は
やはりTCP/IPです。出来るならば、資格勉強に入る前に
一通り読破しておきたいです。
●マスタリングTCP/IP 入門編
http://www.amazon.co.jp/dp/4274066770/ref=nosim/?tag=ritz0c-22
私はルーティングやスイッチングを学ぶ前に、
この書籍でTCP/IPの基本を身につけました。
何事にも言えることですが、まずは全体像を見渡すための
土台を作ることは重要だと言えます。
基本を身につけた後は、どの分野でも、掘り下げていくことが出来ます。
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◆編集後記
週末は結婚式参加など、バタバタとしてしまい、
メルマガの準備が出来ないまま、月曜日を迎えてしまいました。
発行が遅くなってしまい、申し訳ございません。
仕事も同じですが、きちんとやるべきことを管理して、
キッチリと発行し続けていきたいです。
ご購読、ありがとうございました。