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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
(毎週月曜日発行)2010.09.06 Vol.82
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◆本メールマガジンは、
ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
を目指して頂くために、
毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
1.はじめに
2.Brocade One
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◆はじめに◆
おはようございます。Ritz(リッツ)です。
先週、LPIC Level2を対象とした技術解説セミナーに
参加してきました。
既にLPIC Level1は取得しているのですが、
上司が勝手に、今年度中の私の目標にLevel2取得を入れていたのです。。
私は業務でLinuxを使った経験が皆無ですので、
完全に素人同然。ですので、難しい内容でした。
Level1とは異なり、より実践に役立つスキルを求められていると
感じました。範囲もLevel1より2倍は広いと感じましたが、
実践的なスキルである分、楽しんで勉強出来るかも、
と思ったのでした。
引き続き、Twitterで呟いています。
@giraffe_duck
ご興味ある方は、フォローお願い致します。
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◆Brocade One◆
●先週、Brocade Oneの説明会に参加してきました。
非常に得るものが多かったです。
Ciscoの、NexusやUCSに代表されるデータセンター戦略は、
既にご存知の方も多いと思います。
しかし、Brocadeの戦略をご存知の方は少ないと思いますので、
Ciscoとの比較をしながら、簡単にご説明します。
●CiscoもBrocadeも、次世代データセンターに求められるものは、
大きくまとめると
○仮想化への対応
○IP(Ethernet)とSAN(Fibre Channel)の統合
の2つを定義しているようです。
目標は同じなのですが、戦略がかなり異なるように感じました。
一番分かり易いのは、その戦略が対応する範囲です。
●ご存知の通り、CiscoはUCS(Unified Computing System)という
ブレードサーバ製品をリリースしてきています。
これは、サーバとネットワークの、より柔軟な統合を目指し、
自らが製品をリリースしてきた、と理解出来ます。
しかし、Brocadeの対応範囲に、サーバそのものは含まれていません。
サーバが搭載するNIC・HBAの部分から、ネットワークそのものまでが
Brocadeの対応範囲となっています。
簡単にまとめると、Brocadeの方が、範囲を狭くし、
その事業領域に特化しているように感じます。
●あまりBrocadeと接点の無い方のために、
最初に少し企業としての特徴を、私なりに書いてみます。
Brocadeは、SAN Switch市場において、
9割以上のシェアを持っている企業です。
多くのメーカから提供されている、SAN Switchの大部分は、
BrocadeのOEMだからです。
2008年7月にFoundryを買収し、IPネットワークとの統合戦略を
打ち出しました。
また、標準化の推進に力を注いでいる企業だと思います。
Ciscoの場合には、過去にも
○VLANトランクとして、ISLを開発
(後に802.1qが標準化され、現在はCisco製品も802.1qを使用)
○ルーティングプロトコルとして、EIGRPを開発
○ルータ冗長化技術として、HSRPを開発
(標準化されたVRRP開発の礎になる)
といったように、独自で開発したものを、標準化を待たずして、
まずは製品に取り入れてしまう文化?があります。現在も、
○仮想スイッチを外部スイッチにオフロードする技術として、
VN-Link(802.1Qbh)を開発し、NexusやUCSへの導入
を進めている、という状況です。
VN-LinkはVEPA(802.1Qbg)が標準化されることで、
Cisco独自の技術として、EIGRPのようになることが予想されています。
一方、Brocadeは新技術を標準化することを推進していると
感じます。OEM企業各社が安心して技術を利用するためには、
標準化されることが必要だからではないでしょうか。
Brocadeの方、何人かと話をしたことがあるのですが、
エンジニアの方、非常に詳しい方ばかりでした。
技術にプライドを持っている会社、という印象を受ける企業です。
●さて、Brocade Oneの話に戻りまして、
話を聞いて、最初に受けた印象は、
○シンプルさ
○オープンさ
の2つに関して、Ciscoよりも圧倒的に上だと感じました。
と、ここまででだいぶ長くなってしまいましたので、
次回に続けます。
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<今号のポイント>
○BrocadeとCiscoのデータセンター戦略は結構違う
○BrocadeはSAN Switchで強みを発揮してきた企業
近年、IPとSANの統合を進めてきた
○シンプルさとオープンさはBrocadeが上
今回(Vol.82)の内容はいかがだったでしょうか。
是非、こちらまでご意見をお願い致します。
http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
この1ヶ月程、ひたすら本を読みまくりました。
過去1年間、経営論を中心に、徹底的に知識の幅を広げる
勉強をしてきたため、1年前の自分では読めない本を、
次々と読めるようになっていました。
自分の成長が実感出来るのは、嬉しいことですね。
もっともっと、成長したいと思います。
ご購読、ありがとうございました。