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急成長を狙うか、安定成長を狙うかは全く違う

「経営」について、色んな人たちと会話をしていると、どうも話が合わないことがあります。
その原因を探っていたところ、「前提として思い浮かべている組織像が異なっている」ようです。

 

成長の方向性と企業規模

企業を大きく4つのグループに分けてみました。
横軸は、急拡大・急成長を望むか、安定的な成長を望むか。
縦軸は、規模や資金力の差で、大企業か中小企業家に分けています。

事業家や経営コンサルタントと会話しているとき、その前提としている企業像が大きくことなって会話が成り立たないことがあります。
この分類をした上で、どのグループのことを指しているのかを明確にすれば、もう少し会話は成り立つでしょう。

一般的な中小企業(図の右下)と、急成長を目指すベンチャー(図の左下)は、
その組織が生まれた瞬間から、文化が異なります。

野心的なベンチャー(左下)の多くは世界を変えようとするエネルギーが強く、
ベンチャーキャピタルなどから資金を集め、一気に急成長を目指します。
創業者やファンドが早々にEXIT(株式公開や事業譲渡)による利益確保を狙っていることも多いです。
創業者自身の魅力や技術面、あるいは資金や情報の動きなど、とにかく派手だなぁ〜と私は感じます。

 

企業分類とその成長過程

こういう企業が成長した後、上場したり、社員を増やしたりして大企業になっていきます。
(図の下側から上側への移動)
その多くは最初は左上に入ります。急成長を望む文化はその時点では変わらないからです。
その後、経営者が代々変わっていったり、上場後にサラリーマン社長が就任するなどして、その文化が薄まっていきます。

上場企業は(株主から成長に対するプレッシャーがあるので)公式にはコメントできないものの、
今より少しだけ成長できれば良い、という雰囲気になることも多いものです。
それが左上から右上に移動するパターンです。

余談ですが、昨今、日本企業では電機メーカーの凋落が激しいです。
これらの企業も生まれたときは左下、そして左上へと拡大していきました。
その後、経営力の低下とともに、右上に移動してきました。
大事なことは、「経営者が意図的に安定成長へシフトしてきたのではなく、シフトせざるを得なくなった」ことです。

ソフトバンクなどは、今は左上にいる企業の代表例です。
これらの企業は、孫さんが退任した後に、その成長エンジンをどこまで保てるのか?が課題となります。
それができなくなった途端、(意図せず)右上へとシフトしてしまうことでしょう。

 

最初から安定成長を目指す企業

ここまで左下→左上→右上と推移してくる企業の成長過程を見てきました。
一方で、創業時点から「急成長を目指さない」と決めている企業もあります。
大事なことは、「急成長できないのではなく、急成長を意図的に避けていること」です。

世の中の大半の企業は、「成長したくてもできず、結果的に小さいビジネスに留まっている」のです。
つまり意図せず、右下に留まっている企業がほとんど。

しかし、この右下の領域においては、
上述の通り「狙って(急成長ではなく)安定成長を目指している企業がある」のです。
このような企業たちは、急成長のリスクを知っています。
急成長のリスクを無理に追わず、少しずつ良くなること・事業を継続させることを目標にしています。

このように安定成長を狙って実践している企業こそ、私が注目している企業です。
伊那食品工業などは、その代表例として有名です。
右下に意図せず留まっている企業(=なかなか成長できない企業)にとって、最高の学びになる対象だと感じています。

長くなってきたので、次回に続けます。

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【編集後記】
明日は木更津トライアスロンなので、早朝に妻と少しだけランニング。
一昨日の日焼けの影響か、それとも暑いからか?
カラダが重い1日です。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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