独立・起業

独立後の葛藤:人を雇うか?雇わないか?

独立後の大きな葛藤の1つ、「人を雇うか・雇わないか?」

昨日、ランチをご一緒した友人は、IT企業を営んでいる経営者。
彼はエンジニアを雇っています。
「全部なしにして、気楽なフリーランスになりたいと思ったことが何度もある」とのこと。

この気持ち、すごく分かります。
自分ひとりか?あるいは誰かを雇うか?
たった1人の違いが、住む世界を一気に変えることになります。

 

中小企業診断士は雇わない人が多い?

私の周りには独立診断士が一定数いますが、社員を雇っているのは、数える程度です。
経営コンサルタントという職業柄なのか、1人でやっている人が多い印象です。

他の士業になると、もう少し雇っている割合が増えます。
弁護士、税理士、会計士、社労士などは雇っている人が診断士よりは多い印象で、
行政書士や司法書士などは、中小企業診断士同様、1人の人が多いと感じています。
(あくまでも、私の人間関係の範囲での話です)

最初から狙って1人のままだったり、あるいは雇っていれば良いのですが、
何の目的もなく、流れに身を任せた状態だとしたら、危険だと思います。
特に1度人を雇ってしまったら、そう簡単には戻せないので、ちゃんと目的を考える必要があります。

 

雇う・雇わないのメリット・デメリット

私が独立以来、人を雇わなかったのは、1人の自由が欲しかったからです。
自分が働きたいときに働く。
平日の日中でも、お客様との予定がなければ、自由に時間を過ごす。
それが一番のメリットです。

もう1つのメリットは、固定費の極小化です。
多くの社長がこぼす愚痴の代表例が、
「給料払った分、ちゃんと働いてくれよ」です。
今まで、何人の社長からこの手の愚痴を聴いたか、数え切れません(笑)

恐らく、私も雇ったら、同じように思う日が来るのでしょう。
人を雇えば、その分の固定費が増します。
当然、その分、利益を稼がなければならなくなります。

しかし、1人雇って2人になったからと言って、果たして利益は2倍稼げるのでしょうか?
労働集約型の典型的なビジネスであるコンサルタントの場合、
2人になってもオフィスなどの固定費が増す分、粗利は減る傾向にあると感じています。

一方、雇わないことのデメリットもあります。
私が今、感じているデメリットは大きく2つです。

1つは、どうしてもサービスを提供している時間に偏りが出ること。
私が顧客と対応している時間は、どうしても他の顧客への対応が止まってしまいます。
特にメールの返信などが夜になってしまうことも多く、今、一番改善したいことです。

もう1つは、自分の考えが偏ることです。
それを避けるために外部のコンサルティングを受けたりもしていますが、
自分の事業の内情をちゃんと知っている人と、正面からディスカッションする機会はありません。

 

雇うか・雇わないか?は、どういう事業を目指すか次第

ここまで挙げた例は、あくまでも私が感じているものだけです。
もっと様々なメリット・デメリットがあることでしょう。

ただ、どんなメリット・デメリットがあろうとも、
それらを天秤にかけて選択するような問いではないことは、間違いありません。

果たして自分がやりたい事業は何なのか?そのために人が必要なのかどうか?
自分がどういう働き方をしたいのか?
ひとり(フリーランス同士でプロジェクトを組むことを含む)が良いのか?
組織の主となって、それを率いていきたいのか?

キャッシュフロー・クワドラントで言う、右側(BやI)に行きたいのか?
Sのままが良いのか?という問いに置き換えても良いかもしれません。

https://biz-it-base.com/?p=5741

どちらに向かうかは、目的次第です。
事業の目的、それ以前に人生の目的を定めつつ、自分らしい選択をしましょう。

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【編集後記】
最近、寝坊しがちだったので、改めて早起きチャレンジ中です。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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