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SWOT分析のワナ

こんばんは、duckです。

経営戦略論の勉強を始めると、必ず出てくるSWOT分析
認知度が高いためか、やたらと頻繁に、「じゃあ、SWOT分析してみよう」ということが多いと感じます。私の経験上、アイデアに困ったときに、上のようなコメントが出てきてSWOT分析が始まることが多いです。しかし、このパターンで良いアイデアが出てきたことはありません

目的が無い状態でSWOT分析から始めるのは、どうも腑に落ちません
何の条件も無く、会社が大きいのは強みか、弱みかと聞かれても答えられません
今後の戦略が意思決定スピードを上げて、商品の市場投入速度を上げることだったら、会社が大きいのは、むしろ弱みになるかもしれません。

目的(=戦略)が決まった状態ではじめて、

自分の持っているモノが強みなのか、弱みなのか
情報収集すべき外部環境は何なのか
拾い出した外部環境は機会なのか、脅威なのか

が判断出来るようになると思うのです。

このように、一度戦略が定まれば、内部環境・外部環境を分析するツールとしては、使い勝手が良いと思っています逆に「アイデアを生むためにSWOT分析を活用する」という使い方は、少なくとも私にとっては誤った使用法です。

どんなに良いフレームワークも、使い方を誤ると怖いな~と感じています。
あ、ちなみに戦略を立案したり、アイデアを出すためにSWOT分析を使うのを、完全否定するつもりはありません。私には使えません、というだけですので・・・

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