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標準化すべき業務を標準化しない、日本の害悪

昨日、システムを導入するときの基本的な考え方をご紹介しました。

偶然かどうか分かりませんが、こんなニュースがIT業界では話題になっていました。

システム刷新に失敗した京都市、ITベンダーと契約解除で訴訟の可能性も(日経コンピュータ)

【広報資料】(お知らせ)大型汎用コンピュータのオープン化に係る受託事業者との契約解除について(京都市)

この争いに対して、何かコメントするつもりもないのですが、改めて昨日書いたことを振り返ってみます。
今日はちょっぴり辛口モードで。

 

国や自治体に対して抱く、素朴な疑問

私は県や市などの公的機関の業務に携わることもあるので、毎回、素朴な疑問を頂いています。
「なぜ、もっと横連携しないのだろう」
「なぜ、業務の標準化を進めないのだろう」と。

神奈川県の業務が東京都とかなり異なることがあります。
神奈川県と横浜市が仲悪かったりすることもあります(爆)

国は適当な方針だけ決めて、業務を地方自治体に丸投げするから、こういうことになるのです。
どうやら地方自治体の業務について法律で決まっているのは大枠だけで、判断は各自治体に委ねられているそうです。
都道府県だけで47もの組織が同じようなことに頭と時間を使っているのです。
貴重な税金を使って。

これを市区町村まで展開したら・・
さらには地方自治体だけでなく、それを商工会とか財団とか、半分公務員のような組織もワンサカあります。
どれだけ皆で同じことに悩んでいるのでしょう。アホか!と突っ込まざるを得ません。
トップの組織の怠惰だとしか、言いようがありません。

冒頭のニュースに戻ると、自治体の業務なんて、どこもそう大きくは変わらないはずです。
1980年代くらいにメインフレームが導入された頃は、各都道府県でシステムを導入するしかなかったのかもしれません。
(それでも業務そのものは標準化できたはずですが)

しかし今はクラウドの時代。
全都道府県・市区町村で業務を標準化してシステムを一式で動かすことも、技術的には不可能ではないでしょう。
なんでいつまでも、各都道府県が業務を設計して、別々のシステムを導入しているんだ?と。

私の勝手な推測では、そんな大それた動きを取れる官僚が日本に居ないからです。
今、それぞれの自治体で動いているシステムから、全国統一システムへ移行するなんて、某銀行の火だるまプロジェクトよりも、さらに輪をかけて修羅場ですので。
(マイナンバーすらマトモにシステム化できないのが現状ですから)

日本の生産性が上がらない理由の1つは、この例のように複数の組織が同じことに悩んでいるからです。
公的機関で業務をしていると、ことごとくそれを痛感させられます。

 

自治体も会社もシステム導入の考え方は同じ

ここまでの主張で終わってしまうと、「地域ごとの特色を出せない」という意見が出てきそうです。
私もそう思います。
昨日ご紹介した基本的な考え方に戻りましょう。

ルールその1は、「特別な価値を生まない業務は、既にあるシステムを使う」ことでした。
今の業務にシステムを合わせるのではなく、システムに業務を合わせる。

ここでの「システム」が、私が全国をまとめてしまえ!と主張するシステムです。
各地域で悩んでいないで、共通業務はデータ・フォーマットから承認フローまで、詳細までトップで決めてしまう。
それで標準的な業務は一気に標準化・システム化ができ、結果として効率化できます。

そしてルールその2、「価値を生む業務は、自分たちでシステムをつくる」のでした。
ここでは地域ごとに特色を出す業務のことでしょう。

自治体に勤めるような頭の良い方々が、雁首揃えて同じことに悩むのではなく、
地域ごとの特色・強みを出すことに頭を使った方が、健全なのではないでしょうか。

 

オペレーションを現場任せにしていませんか?

規模の違いはあれど、同じ問題が会社でも起こっています。
複数ある店舗で、それぞれのオペレーションが違う。
営業AさんとBさんで、仕事のやり方が全く違う。

それをマネジメント層に指摘すると「人材育成のため」という意見が帰ってきたりします。
「最初から教えたら考えなくなるじゃないですか〜」と。
が、私は違うと思っています。

自治体業務の標準化を国が進めて欲しいように、社内でも業務の標準化を進められるのはマネジメント層です。
複数の店舗や人を見ているマネジメント層が、業務の標準化を進めないで、誰が進めるのでしょうか?
それを現場に押し付けるのは、怠慢だと思うのです。

どうせ現場に頭を使ってもらうのであれば、過去に誰かが考えたことをもう1度悩むのではなく、新しいことに悩んでもらいたいものです。
過去に誰かが悩んで決断したことは、さっさと標準化してしまいましょう。
その方が、現場のモチベーションも間違いなく上がります。

自治体の問題はそう簡単には覆せませんが、小さな会社であれば、経営層の決意だけで変わります。
無駄な現場任せをしているようであれば、これを機会に是正しましょう。

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【編集後記】
今週は疲労を抜いてカラダを整えるコンディショニング週なのですが、
なかなか疲労が抜けません。。
マッサージに行きたいです。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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システムを導入するときに押さえておきたい、基本的な考え方

生産性が上がらない、たった1つの決定的な理由

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