menu

人間と人工知能(アルファ碁)をエネルギー効率から比較してみる

LINEで送る
Pocket

最近はニュースをボーっと眺めているだけで、人工知能(AI)関連ニュースが日々、流れてきます。
本当にすごい時代が近づいてきているな、と感じます。

いきなり余談ですが、人工知能を考える上で、面白かった本がこちら。

学者らしく論理的・冷静な分析で、楽しく読むことができました。
で、今日はそんな人工知能と人間の比較をエネルギー効率から考えてみました。

 

アルファ碁のハードウェアと消費電力

囲碁で人間のトップ棋士と対戦して勝利したGoogleの人工知能、アルファ碁。

この人工知能はGoogleのクラウドであるGCP(Google Cloud Platform)を使って動いている、と公式に発表されています。
AlphaGo: using machine learning to master the ancient game of Go

ハードウェア構成は、CPUが1,202個、GPUが176個とのことです。
これをGCPの利用料金に換算すると、年間約29億円だとか(驚)
人工知能(ディープラーニング)を世界最先端レベルで開発するには、圧倒的な資金力が必要なことが分かりますね。

気になる消費電力は、CPUを100ワットとすると、約12万ワット。
GPUは200~300ワットとすると、5万ワットくらいになります。
さらに周辺機器などもありますから、合計で、ザックリと20万ワットくらいでしょうか。

アルファ碁、あんた、「どこかの街」くらい、電気食ってますな・・

 

人間と比較してみると

一方で、人間の大人は、起きている間は、20ワットくらいの電力消費だそうです。
一般家庭で使う電球が40ワットとか60ワットですから、「かなり薄暗い電球程度」と言えます。

つまり昨年の「人間 vs 人工知能」を消費エネルギーで比較すると、「20ワット vs 20万ワット」だったと。
で、人間に換算すると、

「1人 vs 1万人」だったのか!!

・・何だか人間のチャンピオンが負けてしまったのは、仕方ないような気もします。
「薄暗い電球 vs 街」ですし。

 

人工知能を使える物理的な場所

Googleはクラウド上で、アルファ碁をぶん回しています。
現時点ではクラウドくらいハードウェア(リソース)が潤沢なところでないと、世界最高レベルの人工知能は扱えない状態です。
世界最高レベルではないにせよ、やや簡易的な人工知能でも、それなりにリソースを消費することが推測されます。

つまり、人工知能はまだまだ、使う場所を選ぶんですね。
スマホで動かしたら、一瞬で電池がなくなります。
電気自動車でも同様です。
(スマホ上で動くように見えるSiriなどは、裏でクラウドが動いています)

現時点においては、

  • 人工知能はクラウド上で動かす
  • その人工知能を使うためにネットワークを使って通信する

という環境が必要です。となると、
ネットワークを経由して、人工知能の判断を待っていられるくらいの環境でしか使えない、とも言えそうです。
逆に言うと、瞬時の判断をするためには、まだ使えない、と。

何らかの形で、

  • もっと消費電力が少なくて済むアルゴリズムが開発されたり
  • CPUやGPUの効率が飛躍的に改善されたり

することによって、スマホや自動車など、クラウドの外側に人工知能を持ってこられるようにする。
それが実現すれば、人工知能が物理的な場所の制約から解放されることになります。

ついつい、人工知能がどこでも使える時代が来るのを、楽しみにしてしまうところがありますが、
このようにエネルギーの問題があることが分かりました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
今日は月に1度の終日セミナーに参加です。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メルマガ 『非常識なコンサルタント』】
独立・起業を目指す方、特に自分らしく働き・生きたい方。
コンサルティングを事業の軸にしたい方に向けたメルマガを配信しています。
こちらから登録できます。

【Facebookページはこちら
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。

ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村


【セミナー】
ただ今、募集中のセミナーはありません。

FAXより、もっとやめて欲しいのは電話!

神奈川・横浜でIT企業支援の仲間を集めます

関連記事

  1. 新商品開発に走る前に考えたいこと

    こんばんは、渋屋です。一大プロジェクトが動いており、平日の日中はバタバタと過ごしています。ブ…

  2. 開発が二極化している?

    こんばんは、渋屋です。今日はソフトウェア開発は二極化してきているのかもし…

  3. 中小企業がITを導入できない理由。コストは主原因ではない。

    中小企業がITを活用しやすい環境が、整ってきています。こちらの記事で、規模の小さい企業の方が有利…

  4. フリーランスのイザというとき対策

    おはようございます。渋屋です。今、ブログを書いているパソコンのバッテリーからアラーム(警告)が出…

  5. 定期的にチェックする情報ソース

    こんばんは、渋屋です。今日は私がIT関連で、定期的にチェックする情報ソー…

  6. 主戦場はIaaSからPaaSに

    こんばんは、渋屋です。久しぶりのIT関連記事です。日経コンピュータの主要…

  7. テクノロジーをどこまで戦略に組み込むか?

    普段からIT関連企業の支援をしていて、悩むポイントがあります。それがテクノロジーをどこまで戦略に…

  8. IT(情報通信)中小企業の研究開発を増やしたい

    IT(情報通信)業界は、一般的に他の産業と比べると研究開発費が多い産業とされています。&nb…

最近の記事

最近読んだ本

PAGE TOP