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システム開発が失敗してしまう理由

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世の中にはシステム開発における多くの失敗プロジェクトが存在します。
昨日も今日も、そして明日も、多くのエンジニア達が(残念ながら無駄な)苦労をさせられています。
なぜこんなことになってしまうのか、「作り手」と「お客さん」の視点から見てみます。

 

「作り手」と「お客さん」の構造が変わってきた

この「作り手」と「お客さん」の構造変化、以前からおぼろげに感じていたのですが、それを名言してくれたのが西野亮廣さんでした。

この記事で、彼はこのように書いています。

『お客さん』を増やすのではなくて、『作り手』を増やした方がいいということ。
なぜなら、『作り手』は、そのまま『お客さん』になるから。
そして、『お客さん』なんて、もう存在していないから。

作り手だけで情報を握り、お客さんに対して売りつけようとする1990年代の文化に対し、彼は警鐘を鳴らしているのです。
彼が作る絵本は、1万人で作り、この記事時点で21万人に売れているとのこと。

作り手を増やし、一緒に作り上げていくこと。
そのために情報を開示すること。

そういえば、こちらの記事で書いた女性向け恋愛ゲームを開発するボルテージも、頻繁に顧客に対してアンケートを取ったり、総選挙をしたり、参加型のイベントを設定していました。

「作り手」と「お客さん」という壁を作るのではなく、その壁を取り壊し、お客さんに作り手になってもらうこと。
これは現代ビジネスの原理原則なのかもしれません。

 

全員参加型のシステム開発が必要

さてシステム開発に話を移しましょう。

ここまででお気づきの方も多いでしょうが、システム開発プロジェクトの失敗は、「作り手」と「お客さん」が完全に分断されてしまっているからです。

「作り手」は中身を見ると様々な人が居て、システムインテグレーターの営業は売れれば良いと思っています。
作ることを自分の仕事だと思っていないからです。
狭義の作り手であるエンジニアは、仕様通りに動くシステムを短期間で作るのが目標だから、出来るだけ余計な機能を仕様に入れないようにします。
営業もエンジニアも、そのシステムがビジネスに与えるインパクトなど、蚊帳の外なのです。

一方の「お客さん」も同様です。
本当にシステムを使うエンドユーザとしてのお客さん。
システムを導入するための主幹部門。
システム導入の旗振りをするシステム部門。
システム投資を許可する経営層。
それぞれの思惑が交錯し、とても一筋縄ではいきません。

システム開発プロジェクトに限らず、組織が成功するための条件の1つは「共通の目的」です。
西野さんが説く「作り手を増やす」理由は、一緒に作るという「共通の目的」を持つことではないでしょうか。

しかしこのようにシステム開発プロジェクトにおいて、「共通の目的」が存在することは極めて稀です。
ここは西野さんの提案通り、「全員で作る」状態を作り出してはどうでしょうか?

 

全員でシステムを作るために

インテグレーター側に長く居た私にとって、まず強く感じるのは、「お客さん」の参加意識の低さです。
「自分たちがやりたいことを何となく伝えたら、後は出来上がってきたものに対して意見(文句)を言えば良い。」
そう思っている「お客さん」がいかに多いことか。

一方でインテグレーターにも問題があります。
「要求仕様をまとめるのはお客さんの仕事。うちらは言われた通りに作るだけ。」
こういう文化がインテグレーターを腐らせています。
どちらの立場も相手に対する配慮や感謝が微塵もありません。

こんな状況を破壊するために、一緒にビジネスプランを考えるように、あるいはアイデアコンテストでもやるように、
「どんなシステムが出来上がったら楽しいか」
「このシステムはどんなインパクトを与えられるのか」
そんなネタ出しの段階から、「作り手」も「お客さん」も関係なく、ワイワイやれば良いのではないでしょうか。

忙しいからシステム部門に任せるのではなく、
最初から工数とか利益とかを見るのではなく。
(こういう発想が、後から忙しさを増大させているのだし、結果として利益を確保できない原因だと感じています)

ワイワイやりながら、エンジニアがちょっとしたものを作ってみる。
それを見て改めて意見交換する。
アジャイルでのシステム開発の背景には、こんな考え方があるのかもしれません。
「作り手」とシステムを確認する「お客さん」が頻繁にやり取りをしますから。

「共通の目的」を持って、全員参加で良いシステムを作れるようになりたいですね。

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【編集後記】
今日は終日お休みです。
基本的にネットも遮断して、息子と2人でガッツリ遊んできます。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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