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コンピューティングモデルの変遷を確認してみる

物事の変化は加速している。
それはコンピューティングモデルについても同様です。

クラウドの覇者AWS(Amazon Web Services)が次なる手を打ってきました。
ラスベガスで開催されているAWSのイベント re:invent 2016 にて次々と新しい発表がなされています。
その中の1つが本稿でご紹介する新しいコンピューティングモデルについてです。
「エッジ」と「フォグ」と呼ばれていたような概念が、現実として姿を現し始めました。

ここまでのコンピューティングモデルの変遷を確認しながら見てみましょう。

 

メインフレームの時代

IBM System/360が登場したのが1964年。
この汎用機の登場がメインフレーム時代の始まりと言われています。

電算室、今で言うサーバールームやデータセンターに大型のメインフレームが置かれていました。
端末側は画面表示がされているだけ。
今で言う仮想デスクトップ環境です。

計算能力もデータも、全てメインフレームに「集中」していた時代です。
余談ですが、メインフレームは時代の先を行く進化を続けており、
クラウド的な能力を早くから備えていました。

メインフレームの覇者は、間違いなくIBMです。

 

クライアント・サーバの時代

その後、コンピュータは小型化、オープン化に向かいました。
Intel製のパソコンがデファクトスタンダードとなり、
Windows 95の登場と共に、パソコンが1人1台広がっていきました。

サーバもパソコンもIntelアーキテクチャとなりました。
サーバでサーバソフトウェアが、パソコン側でクライアントソフトウェアが動いて連携する
「クライアント・サーバモデル(クラサバ)」が広がっていきます。

クラサバの代表例がLotus Notesです。
サーバ側にもクライアント側(パソコン)にも計算能力・データがありました。
「集中」の時代から「分散」の時代にシフトしたのです。
パソコンから情報漏えいが起きたり、セキュリティ事故が増えたのは、この頃からです。

企業などの組織内ネットワークが広がり、
その後、インターネットが広がっていきました。

この時代の勝者はIntelとMicrosoftです。

 

クラウド・コンピューティングの時代

次に、2010年頃からクラウドと呼ばれるコンピューティングモデルが広がりました。
アプリケーションはクラウドと呼ばれるネットの向こう側にある環境で動きます。
クライアント側はブラウザがあれば良いだけですので、
コンピューティングモデルとしては、メインフレーム時代と同じ「集中」になります。

実際にはメインフレームが残っている企業もありますし、
クラサバのアプリケーションが残っている企業も多く、
完全にクラウドにシフトしたというよりは、従来環境とのハイブリッドになっているのが大半の企業です。

ただ、過去の情報資産が少ない中小企業や、
立ち上がったばかりの振興企業の場合は、クラウド環境だけの企業もあります。

クラウドの覇者はAWS。
そして時代に合わせて戦略を大きく変えたMicrosoftです。
次いでGoogleでしょうか。
コンピューティングモデルという見方をするとGoogleの独壇場では決してなく、むしろGoogleは苦戦しています。

 

エッジ・コンピューティングの時代

全てがクラウドに吸収されていくと思えた矢先、そうでもない動きが出てきました。
ITが世の中により広く浸透するにつれ、
何もかもがクラウドに収まってしまうと問題が起こることが分かってきたのです。

例えば自動運転車。
その計算能力や判断をクラウド側で行ってしまったら、車とクラウドが通信している間に
目の前の人にぶつかってしまうかもしれません。
判断は車という端末側で行われるべきでしょう。

車には様々なセンサーが付いています。
これらの機器全てが直接インターネットを通じてクラウドと通信したら、
通信コストがかかってしまいますし、機器の大きさ・重さ・商品電力が大きくなってしまいます。

そこで車の中の情報を一旦取りまとめてからクラウドに送出する方式が提起されていました。
車に限らず、このように現場側にも計算能力やデータを保持して、
クラウドと連携するアーキテクチャーのことを「エッジ」とか「フォグ」と呼びます。

このエッジコンピューティングをクラウドの覇者AWSが実装し始めたのです。

このコンピューティングモデルを理解することが、
IoTや人工知能(AI)が広がる未来を推測しやすくなる一助となります。

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【編集後記】
今日は終日セミナーに参加。
明日、湘南国際マラソンなのですが、結局今週は1日も走れず。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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