ランニング・トライアスロン

内臓トラブルから復活、そしてゴール【バラモンキング2016完走記6】

6月19日、五島長崎国際トライアスロン(通称:バラモンキング)に参加し、完走してきました。
去年に続き、実力不足のギリギリ完走ですが、記録を残しておきます。

苦手のバイクを何とか完走したものの、満身創痍。
どんな策を用いたところで、レベルの低さはいかんともし難かったのです。
あとは42.2kmのラン。

ウイルス性胃腸炎にかかってスタートできなかったザックのためにも、
完走を目指します。

 

まずはゆっくりスタート

汗だくを通り越して、絞らなくても汗が滴るくらいになっているウェアを交換し、
汗拭きシートでカラダをふいてサッパリする。
トランジションエリアを出て、ランのスタート地点に向かうと、自分の名前が呼ばれます。
こういう随所の演出が、バラモンキングの嬉しいところ。

突然、「ブログ読んでます!」と可愛らしい女の子から声をかけてもらいました。
チーム「ポセイ丼」のウェアは白地に赤と青で、他のチームにあまりなく、目立ちます。
情報発信って大事だぁ~、だらしないレースしている場合じゃないな、と思いながらのランスタート。

去年のバラモンキングでは、ラン開始早々に脚が重くなり、一気にペースダウンしてしまいました。
その反省を活かして、いきなりペースを上げないように、遅すぎるくらいのペースでスタート。
スタート直後のエイドで手に取った食料を歩きながら、ゆっくり食べます。
数100メートル進み、食べ終えた時点から、ゆっくりと走り出しました。

レーススタート後、初めてスマートフォンを確認。
去年はこのタイミングでザックのバイク途中リタイアを知ったのです。
バイク最後で会った羅王、まだ姿を見ていない元帥が心配でしたが、
特に連絡はなく、レースを続けていることに安心しました。
妻にメッセージを送り、完走する意識を高めます。

 

お腹の調子がおかしい・・

ところが、5kmも走らないうちにトラブルが発生します。
お腹が痛くてしょうがないのです。

考えてみれば、バイク2周目のスペシャルバックの時点で、既に固形物が食べられなくなっていました。
あの時点で胃が既にやられていたのでしょう。
去年も胃がやられて、羅王に胃薬をもらって復活していたのです。

ここからは、トイレがあるたびに寄るかどうか迷い、
実際に2個に1つは寄るハメになりました。
毎度、数分のロスをすることになりますし、ここまで長時間運動してきた後に、
仮設の和式トイレは脚への負担が大きく大変です。

おかげでランの前半21kmは、かなり遅いペースになってしまいました。
トイレとトイレの間も、なかなか走れず。
登り坂では歩き、平地でもトボトボ走る程度。

途中で仙人、みよっしーの順にすれ違い、お互いを応援しあいます。
2人とも順調そう。みよっしー、去年と比べてかなり速いな。
そして折り返し前の9km地点辺りで熊とすれ違い。
熊はかなり気合が入っている様子。

仲間とすれ違うときだけ空元気を出すものの、その後には腹痛モードに戻ります。
この頃が最もつらく、残り30kmを走るイメージがどうしてもできません。
リタイアするかどうか、100回以上は考えました。

「もうロングは止めよう、向いてないんだ」
「ランニングもフルマラソンまでにしておこう」
「これ以上は無理でしょう」
「歩き続けたら制限時間に間に合わないよ」
「もう走れないでしょう」
「あんなに長いバイク走ってきたんだから、もう良く頑張ったよ」
・・・

ネガティブ思考に陥りがちでしたが、ここでそのまま落ちきってしまったら、
何のために実力以上のレースに出ているのか分かりません。
こういうときに、自分を立ち直らせる術を身につけるために参加しているのです。

リタイアのことを考えるのを止めました。
カラダは確かにつらいけど、自分から止めたら悔いしか残らない。
時間はまだある。早歩きでキッチリ進みながら、カラダを整えよう。
チャンスは来る。

戻りで、羅王そして、このレースをスタートしてから、初めて元帥に会いました。
ペースが上がっていない様子。
とは言え、去年は途中からキッチリ調子を上げてゴールしていたので大丈夫でしょう。

 

胃薬と仲間の応援で復活

途中で胃薬を飲みました。
今思えば、バイクで固形物を受け付けなくなった時点で飲んでおくべきでした。

戻りでも、2周目に入った仙人・みよっしー・熊とすれ違います。
やはりチームメイトと会うだけで元気をもらえます。

そして1周目を終えようとしたとき、無念のDNSだったザックの姿が!
体調悪いのに、応援に来てくれたんだ!!
ちょっと期待していましたが、本当に居てくれて、元気をもらいました。

そして2周目に入り、早々に羅王とすれ違い。そして元帥。
2人とも私より後ろを走っているのに、

「まだ間に合いますよ!」
「行けますね!」

と鼓舞してくれました。
何だかこういうところが、ポセイ丼らしくて嬉しいです。
私ももっと人を応援できるようになりたいな。

そんなことを思っていると、胃薬が効いたのか、カラダに力が戻ってきます。
軽く走ってみると、「何だ、脚はまだまだ残ってるじゃん!」
下りでは脚が言うことをきかなくなっていた去年と異なり、下りですらまだまだバネが残っていました。
お腹が痛くて、脚にまで気がまわっていなかったのです。
昨シーズン、ランニングだけは強化していました。
やっぱり練習はウソをつかないのです。

 

ごぼう抜きからのゴール

「行ける!」
「途中で体力が尽きるかもしれないけど、意地を見せてやる!」
「去年より好タイムでゴールしてやる!」

リズムを取り戻し、フルマラソンを走っている感覚で進んでいきます。

6:03
5:25
6:00
5:37
5:54
・・・

エイドに寄っているはずですが、キロ6分ペースを保ったまま走れます。
ここから30kmの折り返しまでは、かなりいいペースで走れました。
本当にきつい登り以外は、走り続けることにしました。
2周目の復路、さすがに多少疲れましたが、それでも時折5分台も出てきます。

最後の折り返しを過ぎた頃、日が暮れて、周りはもう真っ暗です。
すれ違いの選手がチームメイトかどうか、分かりません。
羅王は通り過ぎ様に発見して声を交わします。
きっと彼は、今回もギリギリでレースを仕上げてくれるでしょう。

しかし、元帥が見つかりません。
漆黒のカラダをされているので、日が暮れた今、余計に見つからないのかもしれません。
きっとお互いに気づかないうちにすれ違ってしまったのでしょう。
前にすれ違ったときは、元気そうでしたし。

何れにせよ、ゴールで会える。あと少しだ!
35kmを過ぎたころから、徐々にペースが落ちてきます。
とは言え、周りの選手はもっと落ちています。
歩きたくなる気持ちを押さえ、キロ6分台をキープしつつ進む。

抜いて、抜いて、抜きまくる。
ごぼう抜き状態でした。

そして去年同様、エイドや応援の皆さんに声をかけます。
「丸一日、ありがとうございました!おかげさまでレースを楽しめました!!」
本当にこのレース、ボランティアや応援の皆さんには、お礼を言っても言い切れません。

テンションを上げ、集中力をと切らせないように注意しながら走ります。
残り3km、2km・・
ここで熊の後ろ姿を発見します。
最後の折り返しでも2kmは差があったのに、追いついたのか!

バイクで補給をくれたり、ランでもお腹痛いのを気遣ってくれたり。
このレース中は熊の気配りに随分助けられました。
残り2km。去年の羅王とのように並走し、一緒にゴールすることも考えました。

いや、今の自分ができることは出しきること。
皆の応援をもらったから最後までキッチリと自分らしく走りきる。
そう思い、熊に一声かけると、そのままラストスパート。

スパートと言うほど速くありませんでしたが、気持ちは全力で。
急にチームメイトや家族、ボランティアの方々、応援してくれる島の方々、
感謝の気持ちが、ブワッと沸き起こってきます。
ただ、ここで泣くとゴールの写真に残るのでグッとガマン(笑)

ゴール手前では1周目と同じようにザックが待ってくれていました。
ザック、ちゃんとザックの分まで追い込んで走ってきたよ。
最後のレッドカーペットに入ると、先にゴールした仙人が声をかけてくれました。
ここからは、ゆっくりと。
両側から手を差し出してくれる人たちに応え、感謝の気持ちと、ここまできた自分への誇り。
色々な気持ちが入り乱れつつも、それらを噛みしめるように。最後の一歩。
2度目のバラモンキング!!

ゴール

14時間14分ジャスト。つらく、厳しく、苦しく、でもとても楽しいレースでした。

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【編集後記】
そろそろトレーニングを復活しようかと。
今日は終日セミナーに参加ですが。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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