中小企業診断士

人を活かす意義:ドラッカー読書勉強会レポート

昨日、3回目となったドラッカー読書勉強会を行いました。
過去2回同様、今回もしびれました!

https://biz-it-base.com/?p=6301

https://biz-it-base.com/?p=6419

今回の範囲は、『マネジメント エッセンシャル版』以下の2章でした。

第2章 公的機関の成果
第3章 仕事と人間

第2章の議論も熱かったのですが、第3章は個人的にかなりしびれましたので、
こちらを中心にレポートします。
ちなみに、この第3章が、『マネジメント エッセンシャル版』の中で、最も読みにくいところだそう。
この難解なところを、これ以上ない水先案内人(藤田さん)によって導かれたことは、幸運に極みです。

 

知識労働者とは?

今さら私がここに書くまでもなく、私たちの仕事は知識を中心としたものに変わってきました。
このブログをお読みの方の大半も、知識労働者でしょう。

ちなみに知識労働者の最も分かりやすい定義は、「資源を自分の内面に持つ人」のことだそう。
相対するのが、お金や土地、工場などのように資源を外に持つ仕事です。

私たちの多くは、その資源を自分の内面(脳ミソ)に持っています。
しかし、それは財務諸表には現れないし、
内面にあるものだから、売買もできません。状態も分かりません。

知識という内部資源を元に、成果に対して貢献する。
そんな知識労働者が活き活きと働ける組織作りが、その組織の成果に大きく影響してくる。
書いてみると当たり前のことですね。

ただ、実際にはその当たり前のマネジメントができていない。
某企業のように、利益水増しのために何かを強要するような組織で、
知識労働者が活き活きと働けるはずがありません。
そこまでいかなくとも、各人が活き活きと働けない組織のなんと多いことか。

 

仕事と労働

ここが分かりにくかったところなのですが、ドラッカーは私たちが普段、何気なく「仕事」と言っていることを「仕事」と「労働」に分けています。

私の理解では「仕事」は「業務プロセス」のこと。
成果が上がるように設計された「業務プロセス」がなければ、知識労働者がどんなに頑張っても空回りするだけです。
まずはこの業務プロセスをしっかりと設計する必要があります。

そして「労働」。これは人間の感情を中心とした「働き方」や「働く環境」を示しているように感じました。
どんなに素晴らしく設計された業務プロセスがあっても、
それが人間にとって気持よく遂行できるプロセス・環境でなければ、人は活き活きと働くことができません。
結果、成果も出ないわけです。

ドラッカーは人を大事にすることから、情に熱い人ね、と言われることもありますが、
経済学者でもあったドラッカーはリアリストです。
成果を出すために、業務プロセスと働き方・環境の両面をマネジメントすることが必要だと考えたのでしょう。

 

社長の最たる悩みは「人」

日々、社長の相談を受けていますが、その多くは「人」「組織」に関する問題です。

  • 社員が自主的に動いてくれない
  • 社員のモチベーションが上がらない
  • 社員とコミュニケーションが上手く取れない
  • この仕事を社員に任せるべきか、自分(社長)がやり続けるべきか

などなど、悩みは絶えないのです。

小さな会社の社長は、そのビジネスを立ち上げたプロかもしれませんが、
マネジメントのプロではありません。
ですから、経営コンサルタントが人や組織に関する原理原則を身につけて、
社長の悩みの助けになれれば良いな、と思います。

今まで私個人的には、戦略やマーケティングでドラッカーを活用していましたが、
人や組織においても、かなり有効に活用できそうだということが分かりました。

それにしても毎度、難解なことをとても分かりやすく説明して下さる、
講師の藤田さんに感謝です!
既に第4回の日程も決まっていますので、ご興味のある方はこちらで確認してみて下さい。

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【編集後記】
この週末は、今シーズン最大の山場レース、五島長崎国際トライアスロンです。
これから長崎に向けて飛び立ちます。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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