中小企業診断士

試験に合格した自信は、パラダイムの制約になる

昨日はブログセミナーにてお話しをさせていただきました。
同じテーマを掲げて、複数の人が話をするというのは面白いですね。
それぞれが共通点はあるものの、異なる視点から話をしますので。

セミナーを主催して下さった井ノ上さんに感謝です。
私たち3人よりも圧倒的にブログ経験がありますので、
語りたい気持ちを抑えて、運営に徹して下さったのだと思います。

さて士業は、何らかの試験に合格した人が多いです。
それなりに難易度が高く、合格までに苦労する試験。
これを努力によって突破したことこそが自信となりますが、諸刃の剣でもあるのです。

 

試験とは答えのあるもの

どんな難関試験であっても、必ず答えがあります。
複数の人達で採点をする以上、採点基準がありますので。

ですから、試験というのは、与えられた条件から、採点者の期待に沿った答えを導き出すものです。
「既にひかれている線路の上を走るもの」とも言えるでしょう。

 

ビジネスや生き方に答えはない

一方で、ビジネスや生き方には答えがありません。

選択肢がいくつもある。
どの選択肢も、頭で考えると正解のように見える。
自分に合うか合わないかは、少しは分かるような気がするけど。

ビジネスや生き方では、こんな場面に頻繁に遭遇するように思います。
このとき、試験を突破してきたマインドでいると、「正解」を探そうとしてしまいます。

答えがない問題に対して、答えを探そうとする。
こんな無意味なことはありません。

「答えはない。自分で選ばなければいけない」という
パラダイムを失ってしまわないよう、気をつけたいものです。

 

自分で選ぶチカラを身につける

先日、あるビジネスモデルについての議論がありました。
複数の中小企業診断士が目を通し、賛同したにも関わらず、そのビジネスは成長しなかったのです。

中小企業診断士に合格したばかりの方がおっしゃいました。
「複数の中小企業診断士が賛同したのに、失敗したのですか?」

難しい試験を突破したのだから、それで得た資格に誇りを持ちたい気持ちは分かります。
でも、ビジネスや生き方は、それだけではないのです。

どんなに正しい戦略であったとしても、
社長や従業員が心から「そうしたい」と思わなければ、組織は動きません。

逆に厳しそうに見える戦略だったとしても、
全員が「絶対にやってやる」と思っていたら、成功するかもしれません。

頭で考えることだけでなく、腹の底からやりたいと思うことを選ぶ。
私たちに求められているのは、そういうチカラではないでしょうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
今日は来月に控えたトライアスロンのレースに向けて、
バイクのトレーニングをしてきました。
本当は三浦半島を一周(自宅から約100km)してくるつもりでしたが、
あまりにもトレーニング不足で無理でした。。

替わりに湘南の方へ、自宅から往復50km。それでも疲労困憊です。。
危機感が出てきました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【メルマガ 『非常識なコンサルタント』】
独立・起業を目指す方、特に自分らしく働き・生きたい方。
コンサルティングを事業の軸にしたい方に向けたメルマガを配信しています。
こちらから登録できます。

【Facebookページはこちら
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。

ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村