IT・システム関連

小さなIT企業はクラウドをもっと活用しよう

TechTargetに興味深い記事が出ていました。(ログインが必要です)

中堅・中小企業にこそメリットのあるクラウド、導入を進めるには何が必要?

 

クラウド導入の実態、小さな企業は導入が進まない

この記事では、クラウド導入の実態が企業規模別に書かれています。

中堅・中小企業のクラウド化率は大企業に比べて圧倒的に低い。ITRの調査でも、従業員5000人以上の企業では「導入している」「1年以内に導入する予定」の合計が50%に達するのに対して、1000人未満の企業では35%程度、300人未満の企業では12%と、企業規模が小さくなるに従って導入意欲はだんだんと下がっていく。

この記事中の図によれば、10人未満の企業では、数字が読めないくらい小さな割合になっています。(きっと2%くらい)

 

小さい会社ほど、クラウド導入のメリットが大きいが、、

このデータは重要なことを示しています。
実際、クラウドを導入するメリットが大きいのは大企業よりも小さな会社です。

大企業は利用するシステムの規模も大きいので、自社でシステムを保有することにメリットがある場合があります。
その一方で、小さい会社はシステムを購入して保有することは、デメリットの方が強く出てしまいます。

究極に小さい組織である個人事業。
私の場合は、もはやクラウドなしでは仕事ができません。

情報を収集・蓄積する(インプット)のは、feedly、Twitter、Dropbox、Evernote、Pocket。
ミーティングするには、SkypeやGoogleハングアウト。
情報収集と人脈構築には、Facebook。
情報を発信するブログ(これは正確にはクラウドではありませんが)、Facebookページ、Twitter。
経理はfreee。家計簿はZaim。

などなど。これらをソフトウェア購入していたら、その費用・運用だけで大変です。
例えば、経理ソフトは法律の改正とともにバージョンアップしなければならないでしょう。

クラウドを利用することによって、業務のあらゆる段階で、手間を省き、自分の動きを最大化させているのです。
だからこそ、小さい会社ほど、クラウドを積極活用したときの効果は大きいのです。

にも関わらず、上記のような状態になってしまうということは、
クラウド活用を含めたシステム企画をできる人材が不足していることが露呈しているのです。

 

中小IT企業こそ、率先してクラウドを活用したい

全ての小さい会社がいきなりクラウドを活用できるようになるとは思えません。
だからこそ、中小IT企業こそが、自ら率先してクラウドを活用すべきだと思います。
実践者になって、同じ規模の企業に自らの事例を見せるのです。

ただ多くのIT企業を見てきて、実は専門分野以外はトンチンカン、というところが多いのが分かってきました。
Office365にはめっぽう強い会社が、専門外の経理はメチャメチャだったとか。
経理や人事のパッケージソフトウェア会社での情報共有はメールで訳の分からないことになっているとか。

こういう会社こそ、もっとクラウドを使って、仕事のやり方を変えるべきです。
効果は、同規模のユーザ企業に事例を見せられることだけではありません。
ユーザ企業の気持ちを理解することができるようになります。

どういうシステムは使いやすくて、どういうシステムは使いにくいのか。
新しいシステムを導入するときには、何が課題になるのか?
単なる技術・機能面だけでなく、組織文化などを含めて学びがあることでしょう。

そういった学びを活かして、単にモノを売る会社から、
ノウハウを売る会社に転じることも可能です。

私はこういうことをやりたいと思っている小さな会社を積極的に応援したいと思っています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
昨日は日中の空いた時間で実家の両親を訪ねてきました。
お昼を一緒に食べ、たあいもない会話をしてきましたが、
両親は喜んでいるように見えました。
定期的に行った方が良いな、と感じました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Facebookページはこちら
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。

ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村