中小企業診断士

診断士はノウハウを求める前にマインドを身につけよう

こんばんは、渋屋です。
今日は、定期的にお会いしている診断士の方々と、ある事業についての継続ディスカッション。
いつものことながら、実践を通じた学びがあります。
今回は、その場で話に出ていたことを。

 

即効性のあるノウハウと、答えを求める人達

診断士、あるいは経営コンサルティングを名乗る方は、
経営者の相談に乗り、経営上の問題点や課題を整理し、
今後、その企業がどのような方向性に進むべきなのか?を考えるのが仕事の1つです。

しかしながら、今日は衝撃の事実を聴きました。
(分かってはおりましたが)

そんな考えるのが仕事のハズの方々が、
即効性のあるノウハウや答えを求めているようです。

例えば、「独立・起業のやり方を教えて!」
「開業手続の仕方を教えて!」「青色申告のやり方教えて!」、、、と。

 

即効性のあるもので、強みは醸成されない

手続のように、知ってさえしまえばすぐに対応できるものは、さっさと人に聞いてしまうのが良いでしょう。
その一方で、上記の例で言えば、「独立・起業のやり方」に教科書的なステップはないはずです。
その人の置かれている環境や、目指すビジネスによって、やり方は千差万別だからです。
(基本的なステップはありますが)

しかし、まるで小学生がドリルを1ページずつ進めるかのように、
「ステップを教えて下さい!」という人が、実は大衆だというのです。

ただ、診断士(あるいはその予備軍)として、冷静に考えてみて下さい。
即効性のあるノウハウというのは、誰でも簡単に真似をすることができます。
それによって、参入障壁は築けますか?あなたの独自のポジションは得られますか?

答えは聞くまでもないでしょう。
私が今回の記事でお伝えしたいことは、

目の前のノウハウよりも、まずはマインド(基本的な思考パターン)を正しく変えることが大事

ということです。

毎月、一定の給与が振り込まれるサラリーマンマインドのままで、
収入が乱高下しうるフリーランスにはなれないでしょう。

失敗を、社内での評価が下がる原因と考えるマインドのままでは、
失敗が恒常的に起き、むしろそれを次のチャンスと考える起業家にはなれないでしょう。

同じように、ノウハウは0から100まで教えてもらうものではなく、
ある程度教わった後には、自分専用のメソッドを構築する!くらいのマインドが、
診断士には必要だと思います。

 

診断士のタマゴシリーズの構成

この「診断士のタマゴ」シリーズは、マインド編・戦略編・実践編の3つで構成する予定です。
(現在は、マインド編と戦略編の一部が記事になっています)

マインド

図の①に相当するマインド(基本的な考え方)。
次いで、自分がどんな存在で、どんな顧客にどんなサービスを展開していくべきか?という戦略。
その上に、戦略を実現するための具体的なノウハウ(実践)が成り立ちます。

このような3階層の構成になっているわけですが、
最も効果があるのは、ノウハウでも戦略でもなく、思考パターンであるマインドです。
間違ったマインドのまま戦略を練り、実践したとしても、間違った方向に進むだけです。
(私の尊敬する、ある方は、この状態を「バカが加速する」と表現されていました。。)

とは言え、実際に行動するためにはノウハウが必要なのも確かです。
この「診断士のタマゴ」シリーズでは、3つのコンテンツをバランス良く
発信していく予定です!

マインドを大事にしつつ、その上のものを同時に学んでいきたいです。
自戒の念をこめて、記事にさせて頂きました。

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過去の「診断士のタマゴ」シリーズはこちらです。

診断士のタマゴ(マインド編)

診断士のタマゴ(戦略編)

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【編集後記】

11月下旬にパネルディスカッション形式のWebセミナーを開催することが決まりました。
詳細は決まり次第、ご紹介します。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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