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クラウドプレーヤーのビジネスモデル

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今日はクラウド時代における各プレイヤーと、それらのビジネスモデルについてです。 まず、こちらの本をご紹介します。

 

ビジネスモデルというと複雑で難しいイメージを抱いたり、何となく雲を掴むような、モヤッとした話であるという印象を受ける方が多いのではないか、と思います。 こちらの書籍ではビジネスモデルを見える化するために図を描きます。非常にシンプルな手法ですので、クラウドやITに関わる方だけでなく、ビジネスモデルを知りたい全ての方にオススメです。

クラウド時代のプレーヤーについては、こちらのメルマガでご紹介しました。

 

まずクラウドプロバイダーです。 このビジネスモデルはシンプルです。 クラウドプロバイダー(事業者)はクラウドの利用者にクラウドサービスを提供します。 利用者(ここでは個人の絵にしていますが、企業でも同様です)はその対価としてお金をプロバイダーに支払います。 図にするとこんな感じです。 provider

次にクラウドブローカーです。 複数のクラウドプロバイダー(事業者)から顧客に最適なクラウドサービスを選択し、提供します。 図にするとこのようになります。 broker

 

この図から分かることは、商社のビジネスモデルと似ているということです。

数多くの品を取り扱い、顧客にとって最適なものを提供します。ただ、何か手を施さない限り、利幅は非常に少なくなります。 したがって、大量にトランザクションをさばかない限り、一定の利益を確保するのが難しくなるモデルです。 とは言え、ITの世界ですので、付加価値をつけることはそんなに困難ではないはずです。 その工夫が追加できるかどうか?で、このビジネスが継続できるかが決まってくるでしょう。

 

最後にクラウドインテグレーターです。 特定のクラウドに顧客にシステムをインテグレーションするためのサービスを提供します。 図にするとこのようになります。 integrator

 

クラウドプロバイダーの提供するサービスとは切り離して、自社のサービスを直接顧客に提供するので、ブローカーと比べると利益が取りやすいです。

ただ、ブローカーと異なり、インテグレーターのサービスはシステム導入までのワンショットのサービスになりがちです。 毎月課金するプロバイダー、ブローカーのような継続収入を得るには、別の仕組み作りが必要でしょう。

また、クラウドプロバイダー(事業者)ごとに仕様が異なるので、どのクラウドプロバイダーに対するノウハウを身につけるか?が重要です。1社に対するノウハウだけ身につけていると、その会社が経営危機などでサービス提供中止すると、自社まで悪影響を受けてしまいます。そうならないようにするためには、クラウド事業者の状況を常に注意深く見つつ、可能であれば2社のノウハウを身につけたいところです。 ビジネスモデルとして分けるとこのようになりますが、ブローカーとインテグレーターは1社が同時にサービス提供することも あります。

 

特にブローカーとインテグレーターは混同しがちですが、図にしてみると、ずいぶんビジネスモデルが異なることに気付きます。 自社にとって、どのようなビジネスを展開するのが良いのか?定期的に考えてみてはいかがでしょうか。


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