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【アップグレード!!Vol.92】スゴ過ぎる資料で撃沈

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【アップグレード!!ネットワークエンジニア】
            (毎週月曜日発行)2010.11.15 Vol.92
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◆本メールマガジンは、
 ネットワーク技術を中心としたエンジニアを対象に
  ○技術スキルだけではなく、他にどんなスキルが必要なのか?
  ○技術スキルを、どう身につけていけば良いのか?
  ○各スキルを、どう使っていけば良いのか?
 総合的なスキルアップの方向性を示すによって、
 【『現場で活躍する』さらに上のステップ】
 を目指して頂くために、
 毎週月曜日に配信しています。
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◆INDEX◆
 1.はじめに
 2.スゴ過ぎる資料で撃沈
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◆はじめに◆
 おはようございます。Ritz(リッツ)です。
 最近は呪われているのか?障害や作業ミスが頻発しています。
 私が現場でコマンドを叩いていた頃に比べて、
 今どきのネットワークは、停止予定時間より10秒多く止めただけで
 大問題です。
 10年前と今を比較すると、作業の難易度は、明らかに増していると
 言えるでしょう。精緻な計画・準備が求められます。
 ハードウェア障害を避けることは出来ませんが、
 作業ミスが起こらないよう、社内の仕組みを改善していきたいです。
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◆スゴ過ぎる資料で撃沈◆
●日々、色々なお客様を相手に、色々な資料が提出されていくのを
 見ています。そのような資料の中で、私の警戒心が最も強くなるのは、
 『スゴ過ぎる資料』
 を見たときです。
●スゴい提案書、スゴい説明資料、等はまだ良いのです。
 1回提出すれば、それで終わりですから。
 警戒しなければならないのは、
 『都度、提出しなければならない資料』
 がスゴ過ぎるときです。
 その典型例が作業手順書です。
●何かの作業があって、その作業を間違いなく完遂したいときに、
 その作業手順書を作成するエンジニアは、詳細な手順書を作成します。
 ○どんな設定を投入するか?コマンドレベルで記載して、
 ○その後の確認もコマンドレベルで記載
 ○showコマンドの予想出力まで書いてあって、
  『こういう出力になればOK』とサンプル出力まで書いてある
 過去に最も驚いたのは、機器をラックにマウントする
 ネジの図や直径まで詳細に描いてあったときです。
 もちろん、重要なシステムに対する作業のときなどは、
 こういう記述が必要になるケースもあります。
 このような記載を完全にしてはいけない、と
 言っているのではありません。
●問題なのは、作業手順書を作成しているエンジニアが、
 個人の勝手な思い込みで、手順書を詳細化しているときです。
 詳細化すればするほど、それを作成する手間もかかりますし、
 確認する手間も増えます。
 1回くらいであれば頑張れるのですが、回数を重ねるごとに、
 継続するのがつらくなっていきます。
 継続を諦めて、詳細化のレベルを落とすと、
 『急に品質が落ちたじゃないか』という話になりかねません。
●私が過去に見てきたケースとして、
 必要以上に資料が詳細化されてしまうケースは、
 ○作成者が不慣れで、とにかく頑張り過ぎてしまった
 ○ちょっと暇だったので、自ら仕事を作ってしまった
 ○特別なケース(例:リトライ作業)で作成したものが、
  そのまま標準化されてしまった
 というような理由が多かったです。
●しかし、全ての資料には目的があります。
 例に挙げた作業手順書で言えば、
 ○その作業に関係する人達の認識を合わせ、
  間違いなく作業を完遂すること
 が最も大切な目的です。
 
 また、予定通りに作業が進まなくなったときのために、
 ○エスカレーションをするタイミング、エスカレーション先は?
 ○誰が、いつ切り戻し等の判断をするのか?
 ○切り戻しをするための条件は?
 等を明確にしておくことも目的です。
●逆に言えば、その資料の目的を達成しさえすれば、
 それ以上、無駄にエネルギーを費やす必要はないのです。
 【 資料を作成する目的は何か? 】
 を意識することが大切です。
 決して、資料を作成すること自体を、目的にしてはいけません。
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<今号のポイント>
 ○資料を必要以上に詳細化し過ぎない
 ○資料を作るのには目的がある
 ○その目的を達成出来るように資料を作る
 今回(Vol.92)の内容はいかがだったでしょうか。
 是非、こちらまでご意見をお願い致します。
 http://form.mag2.com/thapitraph
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◆つぶやき
 先週、auのAndroidケータイが欲しい!と書きましたが、
 IS03を買うことを決意しました。早く欲しいです。
 最近、物欲が・・・
 ご購読、ありがとうございました。

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