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事例Ⅳ 経営分析よりも身につけたいデータ分析の基礎

中小企業診断士の2次筆記試験では、経営分析を行います。
与えられた財務諸表のデータを元に、収益性や安全性を見極めて、助言するのです。
ただ私は、資格取得後は別のアプローチも持っておいた方が良いと考えています。

 

中小企業の支援で常に意識していること

私が中小企業の支援をしているとき、常に意識していることがあります。

それは、経営戦略レベルだけに偏らず、
逆に従業員の行動計画レベルだけにも偏らず、
一環した支援を行うことです。

戦略なき行動は、ただの思いつき。
行動なき戦略は、絵に描いた餅。

大企業では、戦略だけを示せば、現場の管理職が行動レベルに落とし込んでくれます。
そういうスキルを持った管理職がいるからです。
大企業向けに「戦略コンサルティング」などが存在するのは、そういう理由からなのでしょう。

しかし、中小企業はそんなことはありません。
戦略を練った上で、それを現場の行動レベルにまで落とし込むところまで
踏み込まなければ、その企業は何も変わりません。
いえ、行動に落とし込んだ上で、それをチェックするまで踏み込んでも、まだ浅いくらいです。

逆に現場の行動だけを改善しても、明後日の方向に行ってしまうことがあります。
どこに向かうのか?方向性を示す戦略がなければ、無駄骨を折るかもしれません。

私が経営者だけでなく、従業員の支援も行うのは、
このように、戦略と行動の一貫性が大事だと考えているからです。

 

事例Ⅳ 経営分析の手法の限界

この視点に立つと、中小企業診断士2次筆記試験の事例Ⅳ(財務の事例)で
行う経営分析だけでは、足りないと感じています。

もちろん、収益性、効率性、安全性などを財務諸表から分析することは大切です。
しかし、経営分析の結果(マクロ)から出た助言が、
現場の行動(ミクロ)にまでつながるか?というと、なかなかそうもいきません。

さらに、中小企業診断士の多くは、「お金の支援」を主戦場としているわけではないでしょう。
お金の支援で入ったのならまだしも、多くは異なる切り口から経営者とお会いしているはず。
(その役割は税理士が担っているはず)
その場合、財務諸表は見せてもらえないことが多いのではないでしょうか?
財務諸表が見られなければ、経営分析の手法は使えません。

私自身、企業支援の多くは「売れる仕組み・組織づくり(マーケティング)」や
「IT化」の支援ですから、いきなり財務諸表を拝見することはありません。
社長の立場からも、見せたいとは思わないでしょう。
(実際、財務諸表を見せてもらってない顧客の方が多いです)

ですから、財務諸表を前提とする経営分析だけではなく、
別のアプローチを持っておいた方が良いのです。

 

データ分析の基礎を身に着けよう

例えば、マーケティングの支援をするときに私がよくやるのは、

  • 売上(利益)の上位10社を洗い出す
  • かつては取引があったものの、流出していそうな顧客を洗い出す
  • 商品別の売上(利益)を洗い出す

などの支援をすることです。

より詳細な分析をする場合には、
この書籍に書いてあるようなことを中心に行います。

データ分析を行うことによって、
今後のマーケティングの方向性(戦略)だけでなく、明日からの具体的な行動計画が立てられるからです。
財務諸表からは読み切れない、顧客別・商品別の売上/利益なども把握できるようになります。

お金の支援で入ったときを除いて、
中小企業診断士には、財務諸表をベースとした経営分析よりも、
データ分析的なアプローチの方が大切である、と考えています。

ただ、こういう話をすると、

「私、統計とか苦手で」
「Excelとか、あまりできないんですけど」
「データサイエンティストっぽいやつですか」

と言われることがあるのですが、全く心配不要です。

中小企業診断士の経営分析ができるくらいの人であれば、誰にでもできるようになります。
そりゃあ、Excelはできないよりできた方が良いですが(私も苦手なので。。)。

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【編集後記】
昨晩、バイクをⅠ時間漕いだら、腰が痛い・・
いつまで経っても、カラダが万全になりません。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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